次の日の朝。
目覚ましが鳴る前に、
目が覚めた。
……緊張で。
スマホを見て、
昨日の出来事を思い出す。
AMPTAK×COLORS。
マネージャー。
冷たい空気。
布団に顔を埋めた。
でも、
行かないって選択肢はなかった。
スタジオに着くと、
もうメンバーは揃っていた。
言ったけど、
返事はまばら。
というか、
ほぼ無い。
けちゃくんぐらいだよ。本当に。
心の中で頷く。
今日は社長もいない。
つまり、完全アウェー。
まずは言われた仕事。
・スケジュール確認
・移動時間の把握
・資料の整理
返事、なし。
リーダーなんだよね…?一応
誰にも聞かず、
自分で確認することにした。
求人内容の
《単純作業》って、
どこ行ったんだろう。
ふと、視線を感じて顔を上げる。
まぜ太くん。
こちらを見てる。
……気がする。
でも、目が合う前に
すぐ逸らされた。
心臓が跳ねたけど、
深呼吸。
今日も推しを見ない。
昼前。
移動の時間を伝える。
ぷりっつくんが、
ちらっとこっちを見る。
短く答える。
それ以上、何も言われなかった。
正直、
心はずっと忙しい。
でも、
顔には出さない。
資料を見る。
時計を見る。
仕事だけを見る。
推しは、存在しない。
そう思い込む。
休憩中。
控室の隅で、
一人ペットボトルを開ける。
推しと同じ空間にいて、
見ちゃいけないって、
拷問かもしれない。
でも。
ここで舞い上がったら、
終わりだ。
その時。
小さな声。
顔を上げると、
けちゃくんが立っていた。
思わず声が上ずる。
なんて優しいんだ。けちゃくん。
君は女神様だよ??
君だけだよ…話しかけてくれるの。
夕方。
最後の確認。
誰に向けたかわからない質問。
一瞬の沈黙。
ぷりっつくんが、
気のない返事。
それでも、
無視じゃない。
それだけで、
少し救われた。
帰り道。
スタジオのドアを閉めて、
大きく息を吐いた。
でも。
昨日より、
ほんの少しだけ。
空気が、
マシだった気がする。
推しは、
やっぱり神だ。
でも。
ここでは、仕事相手。
それを守れたら、
きっと、
何かが変わる。
そんな予感だけが、
胸に残っていた。
他のグループもそろそろかなぁ??(急なネタバレ)
一回でも良いからスイパラ行きたいです。
お願いします🥺←激甘党


















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。