第27話

18.人殺しにしてしまった
2,253
2023/12/15 12:00 更新



H.
えっと〜...............よし、.....





H.
ぁ、はーい!
インターフォンの音と共に玄関へ駆ける


ドアの先に居る彼をリビングへ迎え入れた
H.
、早かったね!
H.
間に合ってよかった...
N.
そう?そうでもないと思うけど
H.
まぁいいや!早い方が助かるし
N.
どっちだよ
H.
www





N.
...............部屋ほぼ物ないね
H.
家族も...多分親戚も居ないから遺品整理大変になるだろうからね
H.
.........お別れの準備、始めよっか
出かけたままのカバンから病院でもらった証明書を出す


ないちゃんは少し不思議そうな顔をしているように見えた




H.
はい、これ
N.
...?
H.
...命永殺愛症候群の証明書
H.
僕を、...殺したら警察呼んで...これ見せてね
H.
今日病院で貰ってきたんだ。これがあったら罪じゃなくなるから.....ッ
N.
そっか...ありがとう
H.
.....ないちゃんが言わないでよ、ッ
ないちゃんを見ているとメンバーを思い出してしまう


笑い合った日々は、ネットを見ていた時よりずっと楽しかった















N.
........どうしたらッ
H.
ねぇ...ここ
自分の首を指差し話しかける


窒息が1番いいだろう


血が見えることもないし、人を刺す感覚を感じることもないから
H.
、...首絞めて...ッ...?
N.
...わかった、
首に暖かさが触れる


あまり力を込められないまま数分が経過した
H.
ないちゃん。ごめんね、?
H.
1番苦しい役割させちゃうね.....
N.
ッッ...
H.
机の上に.....手紙あるから、みんなで開けて...!
H.
.........ありがとう。みんなもないちゃんも、ッ...大好きッ!!
N.
...ほとけっち
N.
俺達も.....大好きだから...
涙が溢れ視界が滲む


よく見えないが、ないちゃんも泣いているのだろう


涙声が耳に届いていた
H.
はは...そんな力じゃ駄目だよ.....ッ
N.
うッ...やだよ.....
H.
( これでいいんだよね.....? )
H.
( やっと命永殺愛症候群から解放される )





少しずつ首が絞められてゆく


ずっと昔に経験した死が近づいてきた


顔が腫れたように熱くなる









薄れゆく意識の中思考を巡らせる


僕は、500年以上も生きてきて何か残すことが出来たのだろうか


物を渡しても相手が死んでしまった


愛情なんて形にも誰の記憶にも残らない


思えば無意味に長く生きた人生だった気がしてならない


長く生きたおかげで出会えた大切な人も悲しませ、苦しませて














いや、あぁ。そうか


いれいすだ、歌だ


ネットに上げたものはこれから何十年、何百年と残されるだろう




そのきっかけをくれたないちゃんの温かみを感じながら意識を落とした















みんな、ありがとう・・・・



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