第4話

1日目 日の出前、バビル
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2024/10/01 01:26 更新
ダンタリオン・ダリ
ダンタリオン・ダリ
あなたさんの情報……ねぇ







カラン…グラスの氷が溶ける。静まり返った部屋の中、男はグラスの縁に指の腹を這わせ呟いた






カルエゴ
カルエゴ
幾らだ
ダンタリオン・ダリ
ダンタリオン・ダリ
そうだなぁ…あの人に関する情報はどれもこれも高いけれど、何の情報が欲しいのかな
ダンタリオン・ダリ
ダンタリオン・ダリ
値段は内容によるね



ニコリ、笑顔を浮かべるバーテンダー。男は深く息を吐き、己の前髪をぐしゃりとかき上げる





カルエゴ
カルエゴ
…アイツが昨夜から組織に戻らない
ダンタリオン・ダリ
ダンタリオン・ダリ
……へぇ?
カルエゴ
カルエゴ
下っ端共の話では取引中を警察に目撃され、アイツが囮になったと聞いたが
カルエゴ
カルエゴ
…アイツ程の男が警察に捕まるとは到底思えん
ダンタリオン・ダリ
ダンタリオン・ダリ
欲しい情報はあなたさんの現時点での所在…そういう事でいいのかな
カルエゴ
カルエゴ
そうだ
ダンタリオン・ダリ
ダンタリオン・ダリ
たった1晩組織を開けただけなのに、随分と心配するんだね。あの人だって男なんだ……女遊びの一つや二つ、していたっておかしくないとは思わなかった?
カルエゴ
カルエゴ
……女だろうと容赦ない男が、か?
ダンタリオン・ダリ
ダンタリオン・ダリ
そうだよ、気に入った女が出来たのかも








クスクスと笑いながらバーテンダーが男の前に差し出したツマミは"ジビエ"




男はピクリと眉を潜ませ、皿に手を伸ばす














ダンタリオン・ダリ
ダンタリオン・ダリ
今渡せる情報はコレくらいかな
ダンタリオン・ダリ
ダンタリオン・ダリ
昨日今日での出来事だ、仕入れられる情報はそう多くは無い
カルエゴ
カルエゴ
間違いはないのか
ダンタリオン・ダリ
ダンタリオン・ダリ
無いよ。これじゃ足りないかな?…あいにくと現時点で売れるのはコレだけなんだけど
カルエゴ
カルエゴ
……いや、充分だ
ダンタリオン・ダリ
ダンタリオン・ダリ
最安値で十六万ね









男は懐から取り出した封筒を机の上に叩き置く。グラスに残った酒を一気に煽り、男は腰を上げた











カルエゴ
カルエゴ
また何か掴めたら直ぐに連絡を入れろ
ダンタリオン・ダリ
ダンタリオン・ダリ
分かってるよ。……僕もあの人とはまだ酒を飲み交わしたいし











チリン、鈴の音がなりドアが閉まる。男は携帯を取り出し、コールをかける。1回、2回、3回……コール音が切れる。男は帰路に着きながら、電話口の向こうの相手に声を投げた













カルエゴ
カルエゴ
お前は今日から街を回れ










一瞬の沈黙…電話口に居る相手は男の言葉を聞き入れ閉ざしていた口を開いた












オペラ
オペラ
りょーかい
カルエゴ
カルエゴ
・一つの確定した情報を仕入れた

・情報屋の動きと同時進行でオペラを動かさせる
オペラ
オペラ
・カルエゴの指示に従うのは癪だが、それしかないので了承する

・坊ちゃん(イルマ)には気づかれない様にと念押しされた
ダンタリオン・ダリ
ダンタリオン・ダリ
・あなたの情報は生まれた場所、血液型、生年月日からアレルギーまで何から何まで持っている。なんなら本人より本人の事を知っている





・今彼等に出せる食事は"ジビエのみ"

・早急に仕入れを行う

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