考えてたら長くなってしまったので2話分お送り致します。
でぃすいず1話。
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♥side
ねぇ、俺すごいこと知っちゃった。
俺の恋人、涼太くんはロイヤルでセクシーで、どんなセリフもかっこよくなる。
でも実は、セクシーなセリフとか言うのはいいんだけど、言われるのがダメなんだって。
なんでも恥ずかしくて照れてしまうから。
なにそれ。見たいじゃん。照れてる涼太くん。
「ということです」
「おう。で、それをなんで俺に言った?」
今はしょっぴーと一緒に飲みに来てる。
惚気話とか、涼太くんについての話はいつもしょっぴーにしてる。
話すると「涼太そんなことすんの!?」とか驚いてて、幼馴染でも知らない一面を俺は知ってるんだって思うと嬉しい。
「照れさせたいんですよ、舘さんを」
「俺が知ってると思う?照れてる涼太」
「うん」
「…」
はぁ、と1つ溜息をつき、くっとお酒を1口飲むと、しょっぴーはスマホを扱い始めた。
スクロールしていた指が止まり、スマホの画面を俺に見せてくる。
「これ、この間飲んだ時の涼太」
「……うわぁ…」
うん、なんていうか、ダメージが凄い。
見せられたその写真は、お酒なのか恥じらいなのか分からないが、顔を真っ赤にして口元に手をやる涼太くん。
「ちょ、なんですかこれいつのやつなんでこんな赤いんですか」
「いや落ち着け」
「落ち着けないっすよ何この可愛い生き物」
「…涼太?」
「そうです」
「はぁ、」
本日二度目の溜息。幸せ逃げるよしょっぴー。
「飲んだ時に酔って、涼太のことからかったの。『お前めっちゃ目黒好きじゃ〜ん』って」
「え、」
「そしたらこいつタコみたいになってさ。ビール缶1本とられた」
くそ、あれ最後の1本だったんだぜ?と言いながらスマホの電源を切る。
「……ありがとうしょっぴー、流石だわ」
「だろ?まぁ俺だからな」
その後はいつもみたいに話して解散。
俺は早く涼太くんに会いたくていつもより速く歩いた。
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家に帰るともう11時。
もう寝てるかな、と小さな声でただいまと言いリビングに入る。
するとソファには愛する涼太くんが。
「ぁ、れん、おかえり」
眠いからなのかふにゃふにゃしてる。
なにこれ可愛い。
「ただいま涼太くん、起きてたんだね」
「うん…れんとねたいなーって、おもったから」
……やべ、照れさせようとしてんのに逆に俺が照れてんだけど。
涼太くんつよすぎ…
「お風呂、はいる?」
少しシャキッとした涼太くん。
眠気無くなったのかな?
えー、さっきのふにゃふにゃ涼太くんもうちょっと見たかった…
「シャワーだけでいいかな」
そう言ってさっさと風呂場に向かう。
照れてる涼太くん見れる……なんて、ちょっと緊張してドキドキしてきたのをシャワーで紛らわせた。
~next~
【突然の作者】
☆*。⛄💚Happy Birthday☆*。
人生一度きりの27歳の1年間、あべくんが素敵な日々を送れますように⸜♡⸝
(ギリギリになって言うタイプとか言って実はこのお話考えるのに時間かけすぎただけ)
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。