私の思っていた通り 、
産屋敷邸 は 、修羅場になってしまった 。
… と 、
にっこりと 優しく微笑む
蟲柱 、胡蝶しのぶ さんが来て
心がうっとりとしてくる 。
胡蝶さん は冷静だから
一番 落ち着きがあって好きなんだよね 。
… 階級 も違うし 、
努力の量 も 技術も 優れている方に
こんな事を思うのは いけないことなのに 。
胡蝶さんが 来たことにより 、
さっきの 修羅場 が治まったので
蜜璃さんも 、抱きつくのを辞めてくれた 。
… なのに 、
小芭内 さんが 、冨岡 さんを嫌っているのは
多分 、この場の全員が承知している 。
と 、説明を聞く前に ……
突然 、いつの間にか来ていたであろう
隠の方が 『 男の子 』を抱えて現れた 。
… この子 、確か
『 あの時 』黄色い男の子と 、猪の男の子と
一緒に居た子 だよね 。
〝 鬼を連れていた子供か … 〟
岩柱 、悲鳴嶼行冥 さんの言葉に
背筋がゾクッと凍った 。
隠の人が 、懸命に声を張上げながら
彼 … 確か 、竈門炭治郎 くんを
起こそうとしている 。
隠さんの今日1の声で
竈門さんは 目を覚ます 。
〝 柱 〟という言葉を知らないのか
竈門さんは目をパチクリさせている 。
胡蝶さんの言葉に 、
反応したのは 柱 の皆さんだった 。
柱 の 独特な発言や雰囲気に 、
竈門さんは 戸惑っている様子 。
思わず 、声をかけてしまった 。
だって … 明らかに 、骨が折れている 。
喋ろうとしたところで 、
竈門さんは咳き込んでしまう 。
竈門さんが咳き込んでしまって
言葉が途切れたあと 。
ふいに 、
無一郎 さんが驚くようなことを言った 。
無一郎さんは 、
私の方を向いて呟く 。
その顔は相変わらず 無表情 で 、
何を考えているかは分からないけれど …
いつもより 、瞳の奥が冷たいような 。
胡蝶さんだけは 、
まともだと思っていたのに っ ……
胡蝶さんの一言で 、
竈門さんは意を決したように言う 。
竈門さんが言いきったあと 、
当然のように否定の声が飛んでくる 。
蜜璃さんの一言で
当たりが静かになる 。
… 流石に 、御館様 に許可なしは
いけないよね 。
低くて 、鋭いその声に
誰よりも速く声の主を探す 。
… そこには 、案の定 。
木の箱を片手で持って 、
竈門さんを睨みつけている
風柱 、不死川実弥 さんが居た 。
実弥さんは 、私のことを一番嫌っていた方 。
それでも …
何故か 、一番 一緒に居たいと思う方なんだ 。












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。