第8話

つらい告白
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2025/01/12 23:29 更新
ナヨンside


あなたの下の名前の家へ向かうタクシーの中でしっかりと自覚した。


わたしは、あなたの下の名前のことが好きなんだ...

こんなにも誰かのために衝動で何かをするのは初めてだった。

ナヨン
ナヨン
すみません、少し急いでほしいです!
タクシーの運転手さんを急かしたことも初めて。

あなたの下の名前のためならなんだってできる、そんな気がしてしまう。

繋がる電話に声をかける。
ナヨン
ナヨン
📞あなたの下の名前、もう着くからね
(なまえ)
あなた
📞、、、はい、
震える声で返事をしたあなたの下の名前。



到着し、あなたの下の名前が言っていた部屋の前でインターホンを押す。
ガチャ


(なまえ)
あなた
ぐすっ、、😢オンニっ、、😢
わたしの顔を見るなり、安心したのか泣き崩れるあなたの下の名前。


聞きたいことは山程あるけど、今は何よりもまず安心させてあげたい。
ナヨン
ナヨン
あなたの下の名前、、もう大丈夫よ?
わたしと帰ろう?
乱れた髪。
はだけた服の首元につけられたいくつかの赤い斑点。
玄関に脱ぎ捨てられた男物の靴。


全ては分からないけど、きっとそういうことだろうと察した。
そっと手を握ると、びくっと体を震わせるあなたの下の名前。
ナヨン
ナヨン
大丈夫よ、わたしは何もしない。
立てる?
そっと伝えるとこくりと頷いてわたしの手を握り返し、立ち上がる。
わたしは着ていた上着を脱ぎ、あなたの下の名前に羽織らせた。
腰に手を回し支えるようにして家を出る。
(なまえ)
あなた
、、、オンニ、、わたし汚いから...
上着を貸し、あなたの下の名前に密着するようにして歩くわたしに気を遣ってそう言ったみたい。
ナヨン
ナヨン
ううん、あなたの下の名前は汚くなんかない。
可愛いままよ?大丈夫。
さらにぎゅっと自分の方へ華奢な体を引き寄せると、
(なまえ)
あなた
オンニ、ありがとう泣
この純粋で綺麗な心を持ったあなたの下の名前は、今どんな状況で生きていて、どんな苦しみの中にいるのだろう。


まだ17歳。
誰かに守られて生きていいはずの年齢なのに、孤独の中で震えている。誰にも言えずに。




わたしの家に着く。
ナヨン
ナヨン
入って?
(なまえ)
あなた
おじゃまします...
ナヨン
ナヨン
お風呂入る?
タオルと着替え、用意するね
(なまえ)
あなた
ごめんなさい...迷惑、かけて...
苦しそうにそう話すあなたの下の名前を、抱きしめずにはいられなかった。

強く抱き寄せて伝える。
ナヨン
ナヨン
迷惑なんかじゃない。わたしがしたくてしてるの。
わたしが、あなたの下の名前の側にいたいの。
それだけだから。
(なまえ)
あなた
、、、ありがとう、ございます...
ナヨン
ナヨン
だから謝ったりしちゃだめ。いい?
(なまえ)
あなた
、、はい泣
ナヨン
ナヨン
分かればいいの。
着替え、用意するね
あなたの下の名前がお風呂に入ってる間に枕をもう一つ出した。
ベッドは普段から大きいのを使っているから2人でも余裕がある。
それから、ココアを淹れた。


好きな人が家にいる。
あなたの下の名前はきっとつらくて苦しい中にいるけど、わたしはあなたの下の名前が自分を頼ってくれてここに居てくれるだけで幸せな気持ちになる。


だから次はあなたの下の名前を幸せにしたい。
わたしに幸せな気持ちをくれるあなたの下の名前。
あなたの下の名前にもその気持ちを知ってほしいってそう思うから。
(なまえ)
あなた
お風呂、ありがとうございました
あなたの下の名前がお風呂からあがってきた。
ナヨン
ナヨン
髪の毛、乾かしてあげる
(なまえ)
あなた
えっ、
ドライヤーを取ってきて、あなたの下の名前の髪を乾かそうとすると、
(なまえ)
あなた
だめっ、、
震えた声でそう言っているあなたの下の名前。

一度ドライヤーを置いてあなたの下の名前の正面に移動する。
ナヨン
ナヨン
あなたの下の名前?ごめんね、急に髪に触ったりして。
わたしの目見て?
(なまえ)
あなた
、、ッッ😭オンニだから、、😭
大丈夫なのにっ、、😭
(なまえ)
あなた
あの人、よく髪に触れてくるの、、😭
ぽろぽろと涙を流しながら体を震わせているあなたの下の名前。

片手をそっと握る。
ナヨン
ナヨン
わたしはあなたの下の名前の嫌がることはしない。
(なまえ)
あなた
うんっ、😭
(なまえ)
あなた
お願いしてもいいですか...?髪の毛、乾かすの
ナヨン
ナヨン
もちろん。少しでも怖いと思ったらすぐに言って?
わたしの前で無理は絶対しないこと。いい?
(なまえ)
あなた
うん、
ナヨン
ナヨン
あの人って言ってたけど付き合っている人なのかな、?
(なまえ)
あなた
.....わたし、結婚しているんです、、
時が止まったように感じた。


結婚、?


わたし、あなたの下の名前が好きなのに、
支えたいのに、その気持ちは持ったらいけないもの?


既婚者に恋愛感情なんてだめ、よね。
(なまえ)
あなた
オンニ、、?
ドライヤーをしていたはずなのにこちらに振り返って、わたしの頬に触れるあなたの下の名前。
ナヨン
ナヨン
あ、、ごめん、
(なまえ)
あなた
オンニ、、泣いてる....
自然と涙が流れていたことに気付くのには時間がかかった。
(なまえ)
あなた
わたし、オンニのこと、傷つけたくない、、
ナヨン
ナヨン
違うの。大丈夫。ほら、前向いて?まだ乾いてない。
(なまえ)
あなた
嫌。オンニ、わたしのせい?
真っ直ぐな目で見つめられる。
ナヨン
ナヨン
、、、大好きなのよ、わたし、あなたの下の名前のことを特別に思ってるの。
ごめん、結婚してるなんて知らなくて...



わたしのせいでまた目に涙を浮かべるあなたの下の名前。


ごめん、迷惑なオンニで、
本当にごめん。

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