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第8話

#8
117
2026/06/30 12:00 更新
視点/サカキ
まずい…
翠が可愛すぎる…!
言葉の裏を返せば
期待してしまうばかり…
私が肯定的なだけか?
何か勘違いしてしまう…
……気が狂いそうだ。
いい歳してこんな感情を抑えられないなんてな,
あのまま家に帰せば良かったか?
だが どうしても帰したく無かった


落ち着け、

理性が飛ばないよう必死に自分に言い聞かせる
とりあえず今は夕食を作ることに専念するか…
翠
サカキの手料理なんて初めてだな…
サカキ
サカキ
手料理なんて言えるものではないがな。
サカキ
サカキ
…すまない。外に食べに行けばよかったな,
呼び止めておいて こんなものしか用意できない事が
嫌になってくる。
…ワインでも開けるか。
翠
俺はこれで十分だぞ?
サラダを小さい口に詰め込む
翠が小動物のようで、見ていて飽きない
そんな翠を眺めながらグラスにワインを注ぐ。
翠
なぁ、俺にもくれないか?
俺は耳を疑う。
サカキ
サカキ
まぁ…いいが…あまり飲みすぎるなよ?
翠
大丈夫だ、自分の飲める量ぐらいわかる。
それに、外で飲むより安全だろう?
外で潰れるよりここの方がいいんだが…
まぁ…な…
翠は私に信頼を置いているようだが
それはそれで…脈ナシだな…
私の存在はわがままを言える存在なんだろう。
そんな事を考えていると
翠が私の手からグラスを取りあげた。
翠
サカキのグラスでいいから、貰うぞ。
そして、 そのままの勢いで飲み干した。
サカキ
サカキ
翠…!そんな飲み方したら
すぐに酔いが回るぞ?
翠
案外飲みやすいな…
そういいながら
ワインをグラスに波々と注ぐ
翠
はぁ〜っ…!
サカキ
サカキ
お前…いい加減に止まれ!
翠
…ほわほわしてきた
サカキ
サカキ
あんな一気に飲むからだ。
たしなめたとて、時すでに遅し。
翠は完全な泥酔状態。
見るに見兼ねて私は翠の手からグラスを取り上げた。
翠
何するんだ-… まだ の,める…
瞼は閉じかけの上に呂律が回っていない…
そんな翠をソファーに連れていく。
サカキ
サカキ
横になっていろ。 水を取ってくる。
翠を横に寝かせ、
水を取ろうと立ち上がると
翠
サカキ〜…
サカキ
サカキ
どうした?体調が悪いのか?
翠
呼ん だ だけ…だ
酒を飲んで 熱を帯びた瞳で
私の名前を呼ぶ
良からぬ事に誘われているようで
この感情に流されてしまいたくなる。
泥酔状態のやつに何を考えてるんだ私は…
とりあえず水を飲ませねば…
サカキ
サカキ
わかった,わかったから少し待ってろ
とにかく理性を保つことと
翠の体調が気になって…気になって…
あいつの失われていく感情に気づいてやれなかった。

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