健人side
ここに困った子が1人
事の始まりは朝、良い目覚めの中朝ごはんを作っていたら
2階から降りてきてすぐご飯パスでなんて言う彼女
調子悪そうだから聞いてみたら少しお腹が痛いだけって
それにしては顔色悪いし辛そう
中島くんそんなに鈍感じゃありませんよなんて思いながら
もしかしてって思ってマネさんに聞いてみたらやっぱり女の子の日らしい
今日はツアーのオーラス、出るのはいいけど万が一のことを考えてアクロバットは辞めておこうって説得させてるけど
ちょっぴりわがままなお姫様
弱々しく彼女が言った通りアクロバットを楽しみにしているセクラバが多いのは事実だ
構成を変えるのも安易じゃないし
あいにくメンバーで出来るのは松島とあなただけっていう
こんな時のために俺も練習しとけばよかったなぁなんて思ってももう遅くあっという間にリハーサルの時間に
普段だったら意地でもやろうとするのに彼女が素直に承諾するとはそれほど辛いのだろう
マリウスの声に儚く微笑む彼女の姿に胸が締め付けられた
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。