第72話

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2026/02/12 11:08 更新
目良「えーみなさん、長いことお疲れ様でした。これより発表を行いますがその前に一言、採点方式についてです。我々ヒーロー公安委員会とHUCのみなさんによる二重の減点方式であなたがたを見させてもらいました。つまり、危機的状況でどれだけ間違えのない行動を取れたかを審査しています。とりあえず、合格者の方は50音順で名前が乗っています。今の言葉を踏まえた上でご確認ください」

ピロンッと画面に名前が表示される

ほお〜結構合格してんだなあ

鈴江凪の名前はちゃんとあった

雄英で落ちたのは爆豪と轟くん

爆豪は考えなくても要因はわかるけど、轟くんは絶対あの喧嘩のせいでしょ

イナサ「轟!」

遠くから、イナサくんが歩いてくる

えーまだ喧嘩する気かな

イナサ「ごめん!」

そう言ってものすごい勢いで頭を下げる

地面に頭が着くぐらい

イナサ「あんたが合格逃したのは、俺のせいだ!俺の心の狭さの!ごめん!」

轟「元々俺がまいた種だし、よせよ」

イナサ「けど!」

轟「お前が直球でぶつけてきて、気づけたこともあるから。それに鈴江も」

静かに2人の話を聞いていたら、突然凪の名前が出てびっくりした

凪「え、凪?」

轟「俺らの個性で勝ってやる、って言ってくれただろ。ありがとう」

まさか感謝されるとは思っておらず、なんとなく焦った

凪「ええ、いや、使えるものがそれしか無かったって言うか、なんとなくプロセス見えてて、いや実際には勝てなかったんだけどね?」

瀬呂「珍しいな、鈴江が焦ってらぁ」

ワタワタしながら言い訳をする

怒られてる訳じゃないのに、何してんだろ、凪

イナサ「そっすよ、凪さんのおかげで俺はまだ冷静でいられるっすけど、俺の個性使ってくれてなかったらもっと落ち込んでたっす!」

凪「まあ、2人が良かったなら良かったよ!」

目良「えー続きまして、プリントをお配りします。採点内容が詳しく記載されてますので、しっかり目を通しておいてください」

「鈴江さん」

凪「あっはい!」

係の人に呼ばれて、プリントを貰う

目良「ボーダーラインは50点、減点方式で採点しております。どの行動が何点引かれたまど、下記にずらーっと並んでます」

凪のプリントは150点

下記には減点理由ではなく加点理由が書かれてる

なにこれ

上鳴「は、凪ちゃん150点!?なにこれ!」

切島「100点満点じゃねえの?...え、加点!?」

お茶子「え、見して見して!どひゃー...救助者が感動する程の適切で良い対応、避難者が暇をしないように石の形を変えフィギュアにする心遣い、轟と夜嵐の喧嘩を上手く利用する判断力と戦闘力、他にもいっぱい!」

耳郎「あんた何者なの、ほんとに怖い」

凪「凪がもしも要救助者だったらって考えながら動いただけだよ?そんな特別なことしてない...」

ヤオモモ「そう思えるその心が素晴らしいですわ!」

イナサくんがやってきて、凪の手元を覗き込む

イナサ「やっぱすげーっす、凪さん。めっちゃ尊敬してますし、大好きっす!」

凪「嬉しい〜」

みんなに褒められて凄くいい気分になりながら、紙を折りたたんだ

目良「えー合格した皆さんはこれから緊急時に限り、ヒーローと同等の権利を行使できる立場となります。即ち、ヴィランとの戦闘、事件事故からの救助など、ヒーローの指示が無くとも君たちの判断で動けるようになります。しかしそれは、君たちの行動1つ1つにより大きな社会的責任が生じるということでもあります。皆さんご存知の通り、オールマイトというグレイトフルヒーローが力尽きました。彼の存在は犯罪の抑制になるほど大きなものでした。心のブレーキが消え去り、増長するものはこれから必ず現れる。均衡が崩れ、世の中が大きく変化していく中、いずれみなさん若者が社会の中心になっていきます。次はみなさんがヒーローとして規範となり、抑制できるような存在とならねばなりません。今回はあくまで仮のヒーロー活動認可資格免許、半人前程度に考え、各々の学舎でさらなる精進に励んでいただきたい。えーそして、不合格となってしまった方々。点数が満たなかったからとしょげてる暇はありません。君たちにもまだチャンスは残っています。3ヶ月の特別講習を受講の後、個別テストで結果を出せば君たちにも仮免許を発行する予定です。今私が述べたこれからに対応するには、より質の高いヒーローがなるべく多く欲しい。1次選考はいわゆる落とす試験でしたが、選んだ100名はなるべく育てていきたいのです。そういうわけで、全員を最後まで見ました。結果決して見込みがない訳ではなく、むしろ至らぬ点を修正すれば合格者以上の実力者になるものばかりです。学業との並行でかなり忙しくなるとは思います。次回4月の試験で再挑戦しても構いませんが、」

爆豪「当然!」

イナサ「お願いします!」

ちょっとさあ、目良さん早く帰りたがる癖に話長すぎない?

なんて思いながらバスに向かう

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

凪たちは仮免許証を貰った

カードになるとなんだかすごい実感する!

ジョーク「イレイザー!せっかくの機会だし、今後合同の練習でもやれないかな?」

相澤「ああ、それいいかもな」

イナサ「おーいおーい!」

梅雨「あら士傑まで」

イナサ「轟、また講習で会おうな!けどな、正直まだ好かん!先に謝っとく、ごめん!」

そしてイナサくんは凪を見て急いで近づいてギュウッと凪を包み込んだ

凪「グアッ」

イナサ「あと俺、本気で凪さんのこと好きっすから!大好きっす!」

凪「うんうん、分かったから」

イナサ「次いつ会えるかわかんないので、連絡先交換してもいっすか!」

凪「いいよ〜!」

凪は携帯を出す

イナサ「あざっす!毎日メールするっす!」

凪「それはちょっと、迷惑かもね」

なんて言って手を振りながらイナサくんを見送る

三奈「また惚れさせたの?魔性すぎるよ、凪ったら!」

凪「人聞き悪い言い方しないの!あれはそういうのじゃないでしょ」

梅雨「そういうのだと思うわ、けろ」

すると切島が凪の隣に来て服をすそを引っ張る

切島「...なあ、ハグは聞いてねえ」

俯きながら上目遣いで言うもんだから可愛い嫉妬だとニヤける

切島「俺もまだなのにあいつはあんな簡単にやって、ずりぃ」

凪「...じゃあ、ハグする?」

凪は手を広げて切島に聞く

切島の動きが固まった

爆豪「どけ」

と言って、わざわざかっちゃんが凪と切島の間を通ってバスに乗り込む

凪「ちょっと〜間通る必要ないでしょー!あ、もしかして嫉妬か?かっちゃん」

爆豪は何言ってんだ?と追う顔で凪を見る

爆豪「きめえ、はよバス乗れ」

それもそっか、と思いみんなでバスに乗る

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