__レストランに入ってきた狛枝は、
相変わらずの笑顔を浮かべて言い放った。
狛枝は七海の問いに対して肩をすくめる。
そして、こう続けた。
狛枝は恍惚とした表情でそう言う。
__その瞬間、俺はぞく、と恐怖が身体中を駆け巡った。
狛枝の目は、今まで見てきた以上に黒く、黒く……
俺たちの事など眼中にない。
もっと別の、何かを見ている。
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ライブハウスのステージ上。
誰もいない静かなこの場所は、
自分の声だけが反響して気持ちが悪い。
私は超高校級の役者なんかじゃない。
だから、こうやって時間ギリギリまで確認をしている。
聞き覚えのある声に振り返り、
見慣れた顔に少し安堵する。
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__酷い顔。
絶望と、諦めないという希望がごちゃ混ぜになって、
なんだか不味そうなミックスジュース。
…日向クンはそのまま、
泣き崩れた。
そしてそのまま、ソニアさんや七海さんが私に駆け寄って。
心配する言葉を投げかけてくれる。
九頭龍クンと左右田クン、終里さんは日向クンの様子を見ている。
狛枝クンは彼らの後ろで、
今にも手から溢れ落ちそうな銃を手に、俯いていた。
__そしてそのまま、私に向かってゆっくりと顔を上げて。
諦めたような、吹っ切れたような笑顔で、
__そう、口パクで言った。
__私は、キミと死にたいのに。
だから私はフラフラと彼に近寄って、
彼がだらりと下げた、銃を持つ右手を私に突きつけさせた。
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。