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第16話

『 変わってしまった 』
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2025/11/19 12:00 更新
縁壱 兄さんが 家を出て行ってから 


数日が経ち 、







父上たちは 、変わった 。
あなた


元から 実力主義で 、




巌勝兄さんを 武士にするために

育てていたのは 知っているが 、





最近は 、


巌勝 兄さんに 修行を付けず 、





使用人たちと共に

縁壱兄さんを 探すようになった 。
継国 巌勝
… 106…107 …108 … 


そのため 、

最近は 巌勝兄さんが



ひとりで鍛錬しているところばかり見かける 。
あなた
… (頑張ってるな … )



巌勝 兄さんが 、



沢山の 努力をしていることなんて 、







1番 、父上が 分かっているはずだろう ?









縁壱 兄さんに 才能があるのは 知ってる 。




だって あの時 、

巌勝兄さんが倒せなかった 父上を


一瞬で 倒してしまったのだから 、







だからと言って 、



巌勝兄さんを 蔑ろにしていい

理由になんてならない 。

あなた
… (…多分 、場所が悪かった 、)



巌勝兄さんが 、辛くなってしまったのも 、



あの時 俺が見た " 化け物 "になってしまったのも 、






" 才能 " を 目の当たりに されたからだろう … 。
あなた
… (俺に何か出来ることは … )


巌勝兄さんのために 、



俺に 何か出来ることは ないだろうか 、













勿論 、





俺は 巌勝兄さんの 味方でいるし 、



ずっと 努力 を認め続ける 。







けれど その相手は 俺でも いいのだろうか …
あなた
… (武士でもない 、俺が言っても …、)


巌勝 兄さん が 認められたいのは






才能がある 兄上で 、



今までも 修行をつけていた 父上だろう 、












俺が 認めてあげたところで


巌勝兄さんは 救われるのだろうか …
あなた
無力 だ… 


俺は 、

縁壱兄さんが出ていくのを



ただ 、見ていることしか出来なくて 、









嫌な未来 を 止めたくて 、



色々頑張ろうとしたのに 、






今 止められているのかも分からないし 、


巌勝兄さんが 悲しんでいるのを







ただ見ていることしか出来なかった 。


俺に できることが あるのかも 分からない 。








それが どうしようもないほど 無力感を感じて 、


凄く 、辛い 。
継国 巌勝
… あなた

クイ ッ
あなた
… !


いつの間にか 、

巌勝兄さんは 俺の近くに来ていたのか 、





後ろから 腰に腕を回し 、


俺の体を 強く抱きしめた 。
あなた
… 巌勝兄さん ? どうしました … ?


" 変わったこと " といえば 、


父上達だけではない …








巌勝 兄さんも 、


色々な 意味で 変わった 。

継国 巌勝
… このまま 居させてくれ 、


なにが 目的かは分からないが 、






俺に 抱きついたり 、



頬やおでこに 接吻をしたり 、



愛を 囁く数が増えたり 、





今までよりも 距離が 近くなった 。

あなた
… はい 、



別に 、

それが 不快と言う 訳ではない 、









でも 、 心底 不思議だった 。








抱擁を するのも 、


接吻をするのも 、



" 愛してる " と 伝えるのも 、




" 恋人 "

に することだろう 。











巌勝兄さんの 寂しさを埋めるのは


俺でいいのだろうか … 。
継国 巌勝
… 愛してる  。、
継国 巌勝
あなたも 、私だけ・・を 愛してくれるか ?


巌勝 兄さんは 、


寂しそうな 悲しそうな 表情を浮かべ 、





俺に対して 、そんな質問をしてきた 。
あなた
… っ 、



どう答えるのが 正解なのだろうか 、




" 愛してる "



俺も その言葉を使うことは 、


幾度となくあった 。







でも 、


巌勝 兄さんが 今聞いている " 愛している " は




なにかが 違うような気がする 。








考えずに、

軽く言って良い 言葉では無い 。

継国 巌勝
…  、


けれど 、







寂しそうに 、 悲しそうに

そんなことを聞いてくる



巌勝 兄さんを目の前 にして 、




あなた
…もちろん … 
あなた
巌勝 兄さんを … 愛しますよ 。


" No " なんて



口が裂けても 言えなかった 。

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