ドロドロと溶けかかっているおぞましい呪霊はクラスのヤツらに飛びかかった
焦凍が氷の障壁をつくり、ギリギリで攻撃を回避する
机は溶け、窓ガラスは散らばり、教室はもう散々だ
あぁ、耳鳴りが止まらないよ
私ってなんでここに居るんだっけ
突如現れたその男に、クラスの奴らは全員動きを停めた
教室の割れた窓の外から入ってきた悟は私の元に歩いてきた
なんで、ここに、
私がそう言うと、今も尚燃え続けているおぞましい呪霊はドロドロと溶けてやがていなくなった
クラスの人達は状況を理解出来ず、固まっている
悟はクラスの人達に声をかけていた
なにを、してるんだ私は
〝アレ〟の存在がバレたら、私はこの世から抹殺される
荷物を持って教室から出る時、赤髪から声をかけられた
恐怖、怒り、軽蔑。そんな目をしていた
高専に帰り、私は自分の部屋のベットにくるまった
あとから聞いた話によると、悟はクラスのヤツらを静め、怪我をした人への反転術式や改めて呪霊についての話をしてくれたらしい
〝アレ〟については触れなかったようだ。
悟も、クラスの人達も。
思い出したくもない、私だって
私だって、なりたくてこうなった訳じゃない
〝アレ〟はどんどん私を懲らしめていく
𝕟𝕖𝕩𝕥➯➱➩
〝アレ〟については次以降解説されるので
お楽しみに