翌日…
午前中、少しだけ9人で仕事をしたあと…
マネージャーさんから呼ばれて…
マネ「これ、全部阿部さん宛に届いたメッセージです!!///」
『まじかっ!!////
嬉しいっ…//ありがたいね!
ほんと…///』
昨日の生放送がきっかけで…
事務所に、同じ境遇を克服した方々からたくさんのアドバイスや感想が届いてるらしく…
その、メッセージを集めたUSBを受け取り…
『あなたと、一緒に読ませてもらいます!』
マネ「はいっ!!」
俺は、事務所をあとにした…
午後から、あなたと病院へ来ている…
看護師「阿部さん、どうぞ!」
『行こうっか!』
【うん!】
診察室に呼ばれて…
検査やヒアリングが行われ…
医師「うん!いい感じだね!
だいぶ、排卵日も安定してきたし…
確率は、上がってきてると思うよ!」
『【Σ─っ!!!!////】』
【ほんとですか!?】
医師「はいっ!」
先生は、カレンダーを見ながら…
医師「次の排卵日がこの辺りかな!
光が射すとすれば…
この日から、この日までの約4日間だね!」
『【わかりました!】』
かれこれ数年間…
“なるべく、薬に頼らず克服したい…”
あなたが強く通した希望…
先生は、嫌な顔ひとつせず…
的確なアドバイスを与え続けてくれた…
今までとは違う…
確率は、上がってきているという言葉…
こんなに、嬉しいもんなんだな…
医師「グッドラックです!(笑)」
『【ありがとうございます!///】』
帰りの車で…
『ごめん、ちょっと車停めるね…//』
【うん!おけおけ…///】
なかなか、運転に集中することが出来ず…
コンビニの駐車場に
車を停めて、一呼吸置く…
『【……////】』
改めて、放心状態の2人…
同じタイミングで、
同じように、フロントガラスから空を見上げると…
『わぁ……////』
【タイミング…//(笑)】
午前中は、ザーザー降りの雨だったのに…
今、俺たちが見ている空は…
『【プリズム……////】』
雲の隙間から、太陽の光が零れ出ていた…
『ねぇ、あなた……///』
【ん?……///】
『白昼堂々、とんでもないこと言っちゃうけど…』
【うん……///】
『1回、ハグしてもいい!?///』
【うんっ!!////】
ギュッ!!!///
感情が高ぶり過ぎると…
人間はどうして、語彙力をなくし…
身を寄せ合いたくなるんだろうか……?//
人目もはばからず…
俺たちは、力強く抱きしめ合った…
数日後…
『今日は、早く帰ってくるから!』
【分かった!!】
絶対、時間内に終わらせる!!
そう意気込んで、今日の仕事に打ち込んだ…
俺と、あなたにとって…
何よりも大切な4日間…
この機会を逃すと、また振り出しに戻ってしまう予感があった…
『ただいまぁ!!』
【おかえりぃ!!】
いつも通り、あなたが作ったご飯を食べて…
一緒にお風呂に入ったあと、少しだけ互いの好きな時間を過ごす…
俺の場合は、新しく手に入れた小説を読んでみたり…
あなたの場合は、ペットセラピストの
新たな階級の資格を獲得するべく勉強をしている…
そして…
『あなた……』
【はぁい…】
『そろそろ、寝ようか?』
【うん!】
電球色の、間接照明にあたたかく照らされながら…
ある時は、朝が来るまで愛し合った…

最後の日……
『おはよぉ…』
【おはよぉ…】
『体、平気…?』
【うん…、平気だよ…
でも……】
『……ん?』
【今日はもう少し…眠ってもいい?】
『うん…いいよぉ…
ゆっくり休もう…?』
チュッ…
おでこにひとつ、キスを落とすと…
【………zzz】
スーッと眠りに就いたあなた…
そのまま、ギュッと引き寄せて…
人間の、本能的なものだろうか…?
彼女の腰元に、自然と添えに行く
俺の手のひら…
今までとは何かが違う感覚の中…
あなたの、幸せそうな寝息につられて…
『ふふっ……//(笑)』
ちょっと遅くまで…
一緒に、二度寝した…












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!