第4話

ピリは激怒した
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2025/03/30 15:02 更新
スンミンが自分に見向きもしないことにひどく傷ついたヒョンジン

その光景を哀れに思ったのか、ヨンボクはヒョンジンに声をかける

ヨンボク
ヨンボク
えっと……大丈夫?
ヒョンジン
ヒョンジン
全然大丈夫じゃないです
はあ……とため息をこぼすヒョンジン

ヨンボクは彼の落ち込み具合を見てこう思った
ヨンボク
ヨンボク
💭これは……マジだ……
ヨンボク
ヨンボク
💭本当に本当のBLだ!!
ヨンボクは人生初の生のBL展開を目撃し、胸が昂っていた

もし、スンミンがヒョンジンのことを好きになったらどうだろう

もし、彼らが交際したら……

ヨンボクは走馬灯のように数々のシチュエーションを思い浮かべる
ヨンボク
ヨンボク
💭生BL見られる絶好の機会を逃すものか!
こうなったらやることはただ一つ
ヨンボク
ヨンボク
魔王のヒョンジンくん
ヨンボク
ヨンボク
よかったら君の恋のお手伝い、させてもらえないかな……?
ヒョンジン
ヒョンジン
お手……伝い……
そんなの無くても、スンミナは僕を愛してくれるよ
やけに自信満々である

ヨンボク
ヨンボク
いや、さっきスンミナに振られたよね
ありのままの事実を告げるヨンボクに、ヒョンジナはムスッと怒った顔を向ける
ヒョンジン
ヒョンジン
それは、スンミナがお馬鹿さんなだけだ!
ヒョンジン
ヒョンジン
魔王である僕に寵愛されることが最大の幸福だって、あの子スンミナは知らないだけ
それを聞いて、ヨンボクはワナワナと震え出す
ヨンボク
ヨンボク
お前が一番パボだー!!!!!


図書室中にヨンボクの叫び声が響き渡る
先生
ちょっと!図書室では静かにしなさい
あまりのうるささに先生が注意しに割り込む

しかし、ヨンボクは止まらない
ヨンボク
ヨンボク
スンミナにとって何が幸せかはスンミナ自身が決めるんだよ!
ヨンボク
ヨンボク
君が魔王だろうがそうでなかろうか、この世界では恋愛は互いに対等だ
ヨンボク
ヨンボク
お互いに歩み寄ることで"本物の愛"が生まれるんだよ!
ヒョンジン
ヒョンジン
本物の……愛!!
突然のイタい"真実の愛"という言葉に見事に説得されるヒョンジン
先生
まったく!馬鹿なこと言って騒いで!
二人とも出ていきなさい!
まともなのは先生だけであった



そうして二人は泣く泣く図書館の外に出ざるを得なくなった
二人は図書館を出てトボトボと歩き始める

ヒョンジンはスンミンにフラれ、ヨンボクに叱られてひどく落ち込んでいた

ヨンボクはそんな彼を少し可哀想に思った
ヨンボク
ヨンボク
ヒョンジナ、元気出して!
僕は決してお前を見捨てないよ!
ヨンボク
ヨンボク
必ずヒョンジナとスンミナが結ばれるよう尽力する!
ヒョンジン
ヒョンジン
あ……ありがとう
ヒョンジン
ヒョンジン
えっと……君はヨンボクっていうの?
ヒョンジンはスンミンとの会話を頼りにヨンボクの名前を当てる
ヨンボク
ヨンボク
あ、名乗ってなかったっけ……
僕はイ・フィリックス・ヨンボク
これからよろしくね!
ヒョンジン
ヒョンジン
ヨンボガ、よろしく!
ヒョンジンはヨンボクに向けて明るい笑顔を向ける

しかし、その顔はだんだんと曇っていった
ヒョンジン
ヒョンジン
でも、どうしよう……
図書室を追い出された以上、帰れなくなっちゃった
ヨンボク
ヨンボク
それなら今日は僕の家に泊まりなよ!
せっかくBLの話ができる友が増えたってのに
その友を見捨てるなんてできないよ!
ヒョンジン
ヒョンジン
ありがとう!
ではお言葉に甘えてお邪魔するよ
ヨンボクはスンミンとヒョンジンが付き合った後のアレコレを妄想してほくそ笑む

後でヒョンジンを家に入れたことを後悔するとは露知らずに……
投稿主のコメント
4月から忙しくなりそうなので更新頻度は遅くなりそうです

ちなみにこの世界のスンミンさんの見た目はレンズ入りメガネスンミンです

そしてヒョンジンは長髪です……が、坊主ヒョンジンでやりたいエピソードもあるのでいずれ坊主にします

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