春高が終わった。
梟谷は決勝には進めずに負けてしまった。
3年生の俺は引退。
主将はあかーしになった。
春高から少し経ったころ、あかーしが交通事故にあったと聞いた。
俺は急いで病院に駆けつけた。
そこには何時も通りの綺麗な顔のあかーしが居た。
何時も通り………
え…?
何で紙に文字書いてんだよ…?
それに…覚えてない?
いや気の所為だ、そんな訳無い…!
そんなわけ………
そんな……わけ……
どうして……
どうして覚えてないんだよ……?
どうして聞こえないんだよ…
嗚呼…嘘じゃないんだな…、
あかーしはホントに耳が聴こえなくて…俺の事忘れたんだな…、
暫く沈黙が続いた。
俺の頭は真っ白だった。
突然あかーしが紙に文字を書き出した。
あかーしは俺に紙とペンを渡した。
俺は何一つ隠さず、嘘を付かず、苦手な漢字を使って全部全部書いて伝えた。
梟谷であかーしは副主将をやっていたこと。
春高での事
あかーしが俺の恋人だということ。
"とある場所"で俺が告白をしてあかーしが泣きながら了承してくれたこと。
木葉達がそれを嬉しそうに祝ってくれたこと。
今までの俺や皆との思い出を全部伝えた。












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。