第3話

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2026/02/06 12:29 更新




私、綾川レナっ!
ヒーロー協会会長の一人娘でぇ…ピチピチのキュアキュアラブリーJK♡














……………に、転生しました。
元ヒーロー・足立あなたです。年齢は20代前半です。

この体は先程言ったとおり、私の前世であるヒーロー事務所の上層部の中のトップ。
ヒーロー協会会長の一人娘・綾川レナである。
何故こんなことになったのか。正直なところ自分でも良くわかっていない。



ただ………











綾川 レナ(足立 あなた)
もうヒーローなんてしなく良いんだ………!!!!!





私は自分が転生したと自覚した時、一番にそう思ったのである。

なにせ、ヒーローとは命懸け。正義を貫くみんなの憧れ!!
なんてのは表向きで、私はとにかくその正義感が苦痛だった。

どれだけ体を張ってても、やっぱり戦いは怖いし。
持ち前の正義感だけが独り歩きして、自分の心と体はボロボロで、
かといって、誰かに頼れるはずもなく、むしろ頼られる存在で……

まぁ、社畜の極みみたいなとこだったのだ。



死んでしまったのか。と思うとすこし悲しい…………








いや、全然悲しくない。むしろ嬉しい。








綾川 レナ(足立 あなた)
まぁ…転生先があの我儘令嬢だったのは残念か…
綾川 レナ(足立 あなた)
(綾川レナは、とんでもない我儘令嬢として有名だ。)
綾川 レナ(足立 あなた)
(実際、使用人には怯えられているし、
 あのクソジz……協会会長サマには甘やかされている。)
綾川 レナ(足立 あなた)
……まぁ自由なことには変わりない!むしろめいいっぱい楽しめるチャンスでは…!?








それから私は甘えた生活をしていた。


前世ではパトロールと化していた日課の散歩はのんびりできるし、
読書中に緊急要請が来ることもない。
欲しかったゲームはあの親父に頼めば手に入る。

もちろん、その分勉強も、運動も、令嬢としての学習もしている。

周りの人間の反応を見る限り、どうやら綾川はこの生活に飽きていたようで、
突然意気揚々と学習に取り組むようになって皆驚いていた。

私としては、充分過ぎる。寧ろこれ以上望むものはない!!







綾川 レナ(足立 あなた)
っはぁ〜……幸せすぎる…
綾川 レナ(足立 あなた)
(明日はなにをしようか……)




こうやって、明日の予定を立てるのも楽しい。

ヒーロー任務に追われず、いつ死んでしまうかヒヤヒヤしなくても済むのだから。

















その日の夢で、私は彼等にあった。





相変わらずテンションの高い赤城ウェン。

陽気な関西弁の緋八マナ。

少し煙草臭い佐伯イッテツ。

いつ見てもデカい宇佐美リト。


嘘ばっかりつく星導ショウ。

機械弄りばっかしてる伊波ライ。

いっつもぐうたらな小柳ロウ。

偶に何を言ってるのかわからない叢雲カゲツ。





みんな、私に笑いかけている。

いつも通り元気で、騒がしくて……

















…私は、逃げたくなった。











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