第8話

紋章士の指輪
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2023/03/28 02:49 更新


ここは、エレオス大陸
四つの王国と、一つの聖地からなる世界…
豊穣のフィレネ
武力のブロディア
叡智えいちのイルシオン
自由のソルム
神竜の住むリトス


そして、今は滅びた邪竜の地グラドロン



千年前、この世界で…
邪竜との戦争が起きました

私たちは異界の英雄、紋章士エムブレムの力を借り…
各国の戦士と共に、一丸となって戦い…

長きに渡る戦いの末、邪竜の封印に成功しました

しかし、時が経つにつれ封印の力は弱まり、
ついに邪竜復活の兆しが見え始めたのです
ルミエル
ルミエル
もしも本当に復活してしまったのなら、
私たちはもう一度、戦わなくてはなりません
ルミエル
ルミエル
邪竜ソンブルと…






霧隠 ラント
霧隠 ラント
まさかこの世界で、そのようなことが起こっていただなんて…
小間 サン太夫
小間 サン太夫
僕たちの世界の戦争とは、わけが違うよ…


ルミエル
ルミエル
ようこそ、神竜王城へ
ここまで来ればもう安心よ
リュール
リュール
ここが王城…綺麗な場所ですね
姫川 フブキ
姫川 フブキ
どこもかしこも白〜い…
ルミエル
ルミエル
リュール
あなたには、おかえりと言わせて
ルミエル
ルミエル
たとえ記憶がなくとも、
私はいつか…ここにあなたを迎えたかった
ルミエル
ルミエル
おかえりなさい、リュール
リュール
リュール
リュール
リュール
ええと…
ただいま…戻りました
ルミエル
ルミエル
……ありがとう
ルミエル
ルミエル
ダメね、嬉しくて涙が出そうだわ
ヴァンドレ
ヴァンドレ
ルミエル様…
ルミエル
ルミエル
ヴァンドレ、クラン、フラン
竜の守り人たるあなた方には、お礼を言わないと
ルミエル
ルミエル
眠る我が子を守護してくれたこと、
感謝いたします
ルミエル
ルミエル
ジンペイさん達も、危険な状況であったのに、
共に戦ってくれてありがとう
寺刃 ジンペイ
寺刃 ジンペイ
いっ、いえ!///
ヴァンドレ
ヴァンドレ
勿体無きお言葉です
クラン
クラン
ほんとうにもったいなきお言葉です
うれしすぎて、また卒倒するかも…
フラン
フラン
褒められてしまった以上、
今後も伸び続けるしかありませんね!
ルミエル
ルミエル
それにしても、驚いたわ
リトスの地に異形兵が現れるなんて
リュール
リュール
異形兵?
ルミエル
ルミエル
あなたたちが草原で戦った敵のことよ
玉田 マタロウ
玉田 マタロウ
異形兵っていうんだ…
あの怖い人たち
リュール
リュール
あの化け物ですか。私は奴らが苦手です
見ると背筋が凍るような感覚が…
ルミエル
ルミエル
そう感じるのは無理もないわ
あれは、死した人間が悪しき力でよみがえった生ける屍…
ルミエル
ルミエル
千年前の戦争でも、
邪竜が使役していた兵たちよ
九尾 リュウスケ
九尾 リュウスケ
なんて卑劣な…
蛇山 チアキ
蛇山 チアキ
死んだ人たちが可哀想っしょ
ルミエル
ルミエル
幾千万もの長日月の間、
このエレオス大陸は平和だったのだけれど…
ルミエル
ルミエル
千年前、突如として邪悪な存在が現れたの
それが邪竜…名はソンブルよ
ルミエル
ルミエル
奴がどこから来たのかだけは、
どれだけ調べても遂に手掛かりが掴めなかった
ルミエル
ルミエル
けれど戦を仕掛け、破壊の限りを尽くす者たる以上、
私たちの敵であることに変わりはないわ
ルミエル
ルミエル
そして、異形兵が蔓延っているのなら、
邪竜が目覚めている可能性がある
リュール
リュール
え…!
ルミエル
ルミエル
あかたが同じ時間に
目を覚ましたというのも気になるの
ルミエル
ルミエル
もし邪竜の封印が解かれてしまったのであれば…、
私たちは、再び戦う覚悟をしないと
リュール
リュール
邪竜を相手に戦うだなんて…
ルミエル
ルミエル
大丈夫よ、リュール
奴は。すぐには仕掛けてこないはず
ルミエル
ルミエル
王城には神竜の気が満ちているから、
異形兵も易々と足を踏み入れられないわ
ルミエル
ルミエル
今のうちに策を講じましょう
ルミエル
ルミエル
…紋章士マルス
マルス
マルス
ルミエル。久しぶりだね
姫川 フブキ
姫川 フブキ
さっきの人…!
雷堂 メラ
雷堂 メラ
これが紋章士マルス…
ルミエル
ルミエル
先刻は力を貸してくれて、ありがとう
マルス
マルス
僕だけでは何も出来なかった
リュールが思い出して貰えたおかげだよ
マルス
マルス
もしかしたら他のみんなも
同じように目覚めているかもしれない…
ルミエル
ルミエル
…そうね
リュール
リュール
他にも、紋章士がいるんですか?
ルミエル
ルミエル
あなたに、伝えておくことがあるわ
私についてきて
寺刃 ジンペイ
寺刃 ジンペイ
えー?






指輪の間_
リュール
リュール
ここは?
ルミエル
ルミエル
指輪の間よ
紋章士の指輪が安置されている部屋…
ルミエル
ルミエル
ここには他にも、『聖騎士の指輪』、
『賢王の指輪』、『蒼き風空の指輪』、
ルミエル
ルミエル
そして『聖王女の指輪』、
『導き手の指輪』があるの
ルミエル
ルミエル
マルスの宿る『英雄王の指輪』と同じように、
それぞれの紋章士が宿っているわ
リュール
リュール
マルスのような指輪が、そんなに?
全部で六つもあっただなんて
ルミエル
ルミエル
いいえ、紋章士の指輪は全部で十二
残り半分は、他の国に託してあるの
ルミエル
ルミエル
…危険だから
リュール
リュール
危険?
ルミエル
ルミエル
紋章士たちは、十二全ての指輪を持つ者に
強大な力を与えてくれるの
ルミエル
ルミエル
エレオス大陸は代々 神竜族が力を賜り、
正しきことに使い、大陸を繁栄させてきたわ
ルミエル
ルミエル
千年前の戦争でも、その力のおかげで
邪竜を封印することができた…
ルミエル
ルミエル
けれど、それゆえ指輪を求める者も多く現れた
強大な力は持ち主次第で善にも悪にもなりえるわ
リュール
リュール
だから1箇所に留めずに、
別々の場所に保管しているんですね
ルミエル
ルミエル
力が与えられるのは千年に一度
そして、今が丁度、千年目の刻
ルミエル
ルミエル
刻が来れば神竜が各国を巡り、王たちから
愛と信頼をもって指輪を託されるのが通例よ
ルミエル
ルミエル
この儀式は、もうすぐ私が
執り行うはずだったのだけれど…
ルミエル
ルミエル
邪竜も指輪を狙っていれば危険だわ
先に紋章士を顕現けんげんされてしまうかもしれない
リュール
リュール
顕現、ですか
ルミエル
ルミエル
紋章士を指輪から喚び出すことよ
さっき、あなたがマルスを喚んだようにね
ルミエル
ルミエル
その力は竜の血を引く王族にしか使えない
あなたは間違いなく、私の子よ
リュール
リュール
あの時、頭の中に呪文が浮かんだんです
ルミエル
ルミエル
呪文?
リュール
リュール
『星炎け、始まりの紋章士』
リュール
リュール
気が付けばその言葉を口にしていました
そうしたら、マルスが助けに来てくれたんです
ルミエル
ルミエル
呪文で、マルスを顕現させたのね
ルミエル
ルミエル
……………
ルミエル
ルミエル
その時、あなたは何を願っていた?
リュール
リュール
私はただ、クランとフラン、
ジンペイさんたちを助けたいと
リュール
リュール
失うのは嫌だと、私が守りたいと…
そう思ったんです
ルミエル
ルミエル
…皆のためを思ったのね
これからも顕現の時には、その気持ちを忘れないで
ルミエル
ルミエル
決して、奪うためではない
守るために、その力を借りたいのだと
リュール
リュール
はい
ルミエル
ルミエル
次は実践の鍛錬をしましょう
神竜の王族として、やるべきことはたくさんあるわ
リュール
リュール
ジンペイさん達はどうしましょう?
ルミエル
ルミエル
あの子たちには見込みがあるわ
ルミエル
ルミエル
武器は私が与えるから、
この世界での戦い方を伝授しましょう

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