プツン。
まるでそんな音が聞こえたかのように、目の前の特級を取り巻く空気が一変した。
その怒りが増すにつれて、比例するようにここらの気温が高くなっていく感覚すらある。
隣で不安そうに汗を流した虎杖の頭を撫でる。

特級の領域。
それはまるで....というより、本物の火山だろうか。
見た目も相まっているし、
きっとこれは人々が大地を畏れたことで生まれた呪いなんだろう。
呑気に五条の隣でそんなことを考える。
前方から飛んできた岩塊を砕き、話を続ける。
領域展開への対処法はいくつかある。
呪術で受け流すか、逃げる。あるいは....
その言葉を聞けば、呪霊は勝ち筋を見出したかのように次の手を仕掛けた。
黒い目隠しを指で取り下げ、掌印を結ぶ。
その青が顕になった時、それは成された。

そこは虚無であり充足。何も無いようにみえて、全てがある領域。
無音の次に響いたのは肉が千切れる音。
よく見る紫色の血が宙を舞って、星のように散りばめられる。
同じく赫を手に取りだし尋問する。
その時だった
俺たちの間に、上空から降り注いだ太い木の幹が差し込んできた
フアッ🌸
その次の瞬間、現れたのはなんとも不気味な気配をもった新たな呪霊だった。
そして地面に刺さった根幹から花が咲き誇り、辺り一面を鮮やかに彩る。
不思議と削がれた戦意を覚まそうとしている内に、
そいつは生首状態の火山頭を抱えてすぐさまこの場から立ち去ろうとした。
五条が虎杖を助けてる間に俺は特級2匹の後を追う。
足に溜めた力を放ち、赫を打つ
放った赫が弾かれた
そして驚くべきことに、
彼奴の腕はこれまで戦ってきた呪霊とは比にならないくらいの硬さを持っていた。
音は理解できない。だが意味は理解できる....奇妙なことこの上ない。
会話から察するに逃げるつもりだ。そうはさせないと、
より呪力を解放して首を斬りつけようとした。が、
地中から5、6本ばかりの太い木の根が俺を囲み、
瞬時に身体に巻きついた。そしてゆっくりと地中に潜り始めた。
蒼を放ち離したが
その隙間を縫われて逃げられてしまった。
後から合流した悟は、俺が立っている地面を見てフムフムと考え込む。
なんて、こんな状況でも呑気な五条と会話していれば、
後ろから虎杖が走って合流してきた。
そのせいで逃げられちまったけど....と、少し申し訳なさそうにしょげるが、
そもそも五条が連れてきたわけだから何も問題は無い


















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。