前の話
一覧へ
次の話

第20話

19
20
2025/10/17 09:00 更新
──次の日





担任
いやぁ、度々悪いなぁ。
浅霧雫
浅霧雫
…いえ……
伊吹蒼弥
伊吹蒼弥

昼休みに呼び出されたかと思えば悪びれた様子のない担任に、不機嫌そうに仏頂面でいる伊吹を横目に、浅霧は小さく返事をした。

担任
今度、各クラスの委員を集めて委員会の
会議をするんだが、事前にクラス内で意見交換もしたくてな。
担任
そこで使う資料を2人に作ってもらいたい。

担任はそう言い、後ろの机に用意している4部ずつのプリントの束を見せた。

担任
このプリントを順番に重ねて、ホッチキスで止めて欲しい。
浅霧雫
浅霧雫
…これ、全部ですか?
担任
ああ。2人なら出来るだろう。
頼んだぞ!

先が思いやられるような量に圧巻するも、担任はどこまでもポジティブで、2人に対して親指を立てた。

伊吹蒼弥
伊吹蒼弥
ふざけてんのか。
2人でこの量が終わるかよ。
担任
いや、終わる。俺はお前らを信じてるぞ。
伊吹蒼弥
伊吹蒼弥
何言ってんスか。
担任
んー…確かに少し多いか…?
ま、人手が欲しいんなら、お前らで友達に頼んでもいいし。じゃ、これから俺は会議だから。あとは頼んだ!
浅霧雫
浅霧雫
え…

担任は伝えたいことを伝え終えると、清々しい程の笑顔を残して去って行った。

2人

残された2人は余韻で担任の後ろ姿を眺めていたが、また、同じタイミングでプリントの束に目を向けた。
ちなみに、担任は「友達に頼んで…」と言っていたが、
2人が頼ろうと思える友達は生憎1人もいなかった、

浅霧雫
浅霧雫
…とりあえず…運びましょうか。
伊吹蒼弥
伊吹蒼弥
チッ…ダル…

𝐧𝐞𝐱𝐭…🧸𓈒 𓏸

プリ小説オーディオドラマ