──次の日
昼休みに呼び出されたかと思えば悪びれた様子のない担任に、不機嫌そうに仏頂面でいる伊吹を横目に、浅霧は小さく返事をした。
担任はそう言い、後ろの机に用意している4部ずつのプリントの束を見せた。
先が思いやられるような量に圧巻するも、担任はどこまでもポジティブで、2人に対して親指を立てた。
担任は伝えたいことを伝え終えると、清々しい程の笑顔を残して去って行った。
残された2人は余韻で担任の後ろ姿を眺めていたが、また、同じタイミングでプリントの束に目を向けた。
ちなみに、担任は「友達に頼んで…」と言っていたが、
2人が頼ろうと思える友達は生憎1人もいなかった、
𝐧𝐞𝐱𝐭…🧸𓈒 𓏸













編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。