第17話

デートした!😍
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2025/07/29 21:00 更新
モブ
今、カップルに大人気のデートスポット。
こちらのカフェでは、アイスが話題です。
テレビには、キラッキラのトッピングに輝くハートの形のアイスを、幸せそうに食べている恋人たちの姿。
あなたの目は先ほどから画面に釘付けでキラキラ輝いている。
あなた
はわァ~~~~✨✨️✨️
こんな場所でハスクとデートしたい~❤️
あなたはため息をつきながら、チラチラとバーカウンターへ視線を向ける。
あなた
(はああああ……夫婦のころでも、
デートとか恋人っぽいこと全然
できてなかったからなあ)
あなた
(こう、キラキラ、ウキウキ、と。
オシャレな恰好したり、待ち合わせたり、キャッキャウフフ❤️な……)
妄想の中ではしゃぐあなた。しかし、現実は現実である。
あなた
(結婚してた時でさえ、そういうこと全然なかったんだもん……)
あなた
素直にデート行きたいって言ったところで、連れてってくれるはずないよね。
ついつい最後の一文だけ、声に出して漏れていたあなた。
ハスク
なんだ? お前、
俺とデートに行きたいのか?
あなた
え? ……うええッ!?
聞こえてた!?
恥ずかしさのあまりに、その場から飛び上がるあなた。
あなた
い、イヤイヤイヤイヤ!
そりゃハスクとデートできたら
幸せだけど………、そ、そ、そんな……
無理にとは言わないよ?
軽くパニックを起こして、慌てふためきながらわけのわからないことを口走ってしまう。
あなた
ハ、ハスクがデートとかそういうの
好きじゃないこと知ってるし……、
そんな、私は………。
ハスク
別にいいぞ?
あなた
え?
ナニコレ聞キマチガイカナ?
ハスク
だから、デートしてもいいって
言ってるんだ。
ポーカーフェイス。
カクテルの注文を受けるようなノリで言われた。

だけど………今、間違いなく、
ハスクはデートしていいって………。
あなた
わああああああああああああああああああ❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️
あなたは喜びのあまりに、勝利の雄たけびを上げた。
あなた
それじゃ今すぐね!
一時間後にアイスの店で待ち合わせだよ!
あなた
わああああああああ❤️❤️❤️❤️
今日は人生最高の日だよ!!!
あなたは、ハスクの気が変わらない内にダッシュで自分の部屋に駆け込み、服という服をかき集めた。
あなた
えへへ❤️ どれ着ていこうかな❤️
デートなんて最大のチャンスだよね!

あなたの脳内劇場に、ハスクとの甘い未来が上映される。
あなた
今日のデートは最高に楽しかったよ。
ありがとう❤️
ハスク
何言ってんだ。
まだ終わりじゃねえぞ。
あなた
え?
跪くハスク、その手の中には、あなたの瞳と同じ色の宝石の輝くリング……。
ハスク
やはり、俺はお前を愛している。
もう一度結婚しよう……あなた。
あなた
ああ…❤️ ハスク❤️
リンゴーン🔔♪ リンゴーン🔔♪
あなた
いやいやいや!
さすがに一回目のデートで早いよ❤️
あなた
今日こそ復縁していただきます!






あまりにも楽しみ過ぎて、服はすぐに決まり、だいぶ時間があるというのに待ち合わせ場所に向かうあなた。
あなた
うふふ❤️ 服もメイクもばっちり!
オシャレしてドキドキさせちゃう作戦よ!
あなた
待ちきれなくて20分前に来ちゃった❤️
さすがにハスクはまだ来てないよ…ね?
足を止め、目を疑うあなた。
なんと、先にハスクの方が店の前に来てあなたを待っていた。
…………ちょっとだけオシャレして。
ハスク
ああ、来たのか。先に支度すんだから待たせてもらっていたぞ。
あなた
ハ、ハスク……その恰好。
ハスク
ん? 別に普段と変わらんだろう?
シャツを着てネクタイを締めただけだ。
ハスクは普段衣服に頓着せず、今もいつもの恰好から白いシャツを着て、いつもの蝶ネクタイではなく細長いまっすぐなネクタイに変えただけだ。
そんなシンプルな恰好なのに、メチャクチャかっこいい……あなたの目は❤️❤️になった。
あなた
(ほあああああ……!
お、大人の魅力だああああ❤️)
「オシャレしてドキドキさせちゃう作戦」の返り討ちにあったあなた。
ハスク
お前も…あー…その……。
似合ってるな。その服。
(↑元妻の服装をどう褒めていいか
 わからない)
あなた
(キャアアアアア❤️ こんなセリフ結婚していた時だって言われたことないよ!)
すっかり舞い上がるあなた。
このまま天国まで飛んでいけそうだ。
あなた
えへへへ❤️ 
アイス美味しいねハスク。
窓際の席に付き、グラスの中でキラキラと溶けていくアイスをスプーンですくいながら、あなたはウキウキ❤️ニコニコ❤️だった。
ハスク
………なあ、あなた。
あなた
ん? なに?
ハスク
俺といて、そんなに嬉しいのか?
あなた
勿論だよ!
ハスクとデートできるなんて!
本当に幸せだよ!!!
その満面の笑顔を見て、ポーカーフェイスの裏でハスクは複雑な心境であった。
ハスク
………そうか。

と、その時、ハスクはらしくもなく、溶けたアイスを手の上に落としてしまった。
ハスク
チッ、ちょっと手を洗ってくる。
ハスクの手は猫毛でモフモフなので、こういったベタベタ汚れはしっかり水で洗わないと綺麗にならない。
トイレの方に消えたハスクを目で見送り、あなたはご機嫌だった。
あなた
うふふふふふ❤️ なんか、すっごく?
いい雰囲気❤️❤️❤️
あなた
ポーカーフェイスは相変わらずだけど、
最近ハスクがますます優しいし、
あなた
これは脈ありじゃない?
もう後一押しで、復縁できるんじゃない?
ハスハスと興奮してから、あなたは自分を落ち着かせるためにもう一口アイスを口に入れた。
あなた
いけないいけない……いっつもこうして
調子にのって、肝心なところで空回り
するんだから。
あなた
でも! 手ごたえを感じるわ!!!
もう後少し、何か最後の一撃でハスクは………。
ハクア
………もしかして、あなた?
あなた
え?
急に声をかけられて振り向く……美しい白猫の青年がそこにいた。
ハクア
久しぶり……その、キレイになったね。
あなた
………もしかして……ハクアくん?



…………幼なじみのイケメンと偶然に再会………。

これは、最後の一撃来たんじゃない?






《契約》のタイムリミットまで、後一日



          続く

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