第3話

 Chapter # 2 
51
2026/03/21 10:17 更新










⠀ ⠀ ⠀
 まぁそれはそれとして 、
 動きやすい服出してくんない? 
 ammy . 
 動きやすい服 ... ですか? 





  こころが軽いパニックから脱出して 、
  落ち着いたところで本題を出す 。




 ammy . 
 あなた様のお召し物は
 全てドレスで ... そのようなものは 
 あまりありませんが ... 
⠀ ⠀ ⠀
 ... マジか 





  この悪役令嬢女々しすぎるだろ 。

  あんま細かく描かれなかったから
  このバカでかい屋敷回ろうと思ってたのに 。




⠀ ⠀ ⠀
 ... 樋口楓 
 ammy . 
 ... 楓様がどうかしましたか ...? 





  樋口楓は綾瀬あなたの親戚 。

  2個上で 、やんちゃな人だった気がする 。
  あの人なら持ってんでしょ 、いい感じの 。




⠀ ⠀ ⠀
 楓姉さんの服貸してよ 
⠀ ⠀ ⠀
 多分ここにあるでしょ? 





  私がそう言うと震え出すこころ 。
  え?私おかしいこと言った?

  だってあの人ずーっとこの屋敷に来てたじゃん 、
  どうせ昔の服置いてってるでしょ 。




 ammy . 
 あなた様 ...
 本当によろしいのですか ...? 
 ammy . 
 つまり ... 楓様のお古を着る 、 
 ということになりますが ... 


⠀ ⠀ ⠀
 ... あー 、問題ない 
 だから早く出して 

 ammy . 
 かしこまりましたっ ...! 





  そう言ってぱたぱたと走って
  部屋を出ていくこころ 。

  綾瀬あなた 、お前お古着たくないって何?
  古着は最高なんだぞ 。安いんだ 。



  私たち金欠JDの味方なんだぞ 。




⠀ ⠀ ⠀
 ... てかかわいいな 





  こころ 、
  私のハートにどストライクなんだけど 。









  * * *









  件の日から数日後 。
  屋敷内では様々な噂が飛び交っていた 。




 . 
 やっぱり人が変わったのよ! 


⠀ ⠀ ⠀
( そんなのありえない )


 . 
 何かの病気でしょうか ... 


⠀ ⠀ ⠀
( 僕もそう思う )


 . 
 何かの魔法にかかっているのでは? 


⠀ ⠀ ⠀
( 確かに 、そうかも 。 )





  こんな噂が飛び交い出した理由 。

  それは他でもない 、ここ綾瀬家の一人娘の
  あなた嬢の様子がおかしいからだ 。




  急に自分の情報について聞いてきたり 、
  記憶喪失のような部分もあるので
  そういう系の病気だと僕は思っている 。




 ays . 
 ねぇ 、洗濯物どこやった? 

 . 
 え ...?あちらですが ... 

 ays . 
 はーい 、ありがと 





  様子がおかしい 、
  そうはじめに感じた次の日から
  お嬢様は前とは違った破茶滅茶をしだした 。




 . 
 !?お嬢様!その仕事は 
 私たちのものです!! 





  使用人の仕事を奪ったりするのもその一例だ 。

  使用人に全てを任せ切っていたのに 、
  どこで覚えたのか仕事は使用人の何倍も速い 。


  ベテランメイド長が失神したほどだ 。




  こんな献身的で 、今までとの変わりよう 。
  それこそ別人を疑う 。

  しかし 、そうとも言い切れないのは
  根幹が同じだから 。









 ays . 
 だってアンタらがやるより 
 私がした方が速いじゃん 
 ays . 
 邪魔だからどっか行って?
 これ終わらせたら図書室行くの 





  あくまで理由はこんな皮肉ったらしいもの 。

  前のお嬢様と同じ考え方 。
  行動だけが真逆 。









  仕事を奪う他にも色々ある 。

  お嬢様は勉学に励むようになられた 。
  暇さえあれば一日中図書室に籠る 。




  最初こそ家庭教師が
  嬉し涙を流しながら発狂したが 、

  いつの間にか金庫から
  金塊が盗み出されたかと思えば 、
  三日後には大量の本が届いた日には

  全屋敷内の人間が
  血涙を流しながら発狂することになった 。









⠀ ⠀ ⠀
 はぁ ... ほんと 、何がなんだか 。 





  大量の本を本棚に敷き詰め始めてはや3時間 。

  何人もの使用人が全力を尽くしている間に
  お嬢様は買った本を読破し始めた 。




 ays . 
 へー 、魔力とかあるんだ 





  なんだその反応は 。

  もう8つだろ 、どうやって
  知らないで生きれば良いんだよ 。




 ays . 
 転生についてなんもないな
 魔法学の本なら何か書いてると思ったのに 



 ays . 
 てか転生 、なんでしたんだよ 










⠀ ⠀ ⠀
 ... あの 



⠀ ⠀ ⠀
 転生 、ってなんですか? 





  ありえない 、そんなこと 。
  脳では理解できる 。それが当たり前だ 。



  でも彼女を前にして僕の体はそれを疑う 。










  お嬢様は変わられた 。

  まるで 、中身ごと変わった・・・・・・・・かのように 。














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