重たいような、
そうでもないような
怠い瞼をこじ開けると
目が痛くなるほどの光が
射し込んできた。
反射で思わず
そう声に出してしまう。
横になっていた体を起こし、
ぐちゃぐちゃになっていたはずの
自分の体に目を向ける。
…と、そこには____________
綺麗さっぱり、傷の消え去った
私の体があった。
その体は純白のワンピースを
まとっており、粉々になったであろう
私のブレスレットも 元通りだった。
顔を涙でぐちゃぐちゃにして
半狂乱でそう叫び続ける。
周りにあったもの…
ベット、椅子、枕、時計、
ノート、教科書……
全部思い切り投げた。
何回も壁を殴った。
10分以上に渡って
クローゼットを蹴り続けた。
_________ そこで初めて…
私は、違和感に気付いた。
よく見たらそこは前に
私が住んでいた部屋
だったし、私の体は
半透明になっていたのだ。
そこから導き出される
結論を、小さく呟いた。
突然の喋る謎小動物
登場に、体を強張らせる。
滑舌悪めのその声はふわふわと
していて、全体的に
妖精のような雰囲気のある
可愛らしい 動物(?)だった。
七不思議とかはあまり
興味はなかった、
というか信じて
なかったのだが___
こんな状況になっては、
信じないという選択肢は
ないだろう。
なんとしてでも、私は
ここで成仏して死に切らなきゃ
怒っているのだろう、が
元々の可愛らしさも
相まって 気迫というものは
感じられなかった。
——————— バンッッッッ!!
思い切り、机を叩いた。
振動で色々な物が
机から落ちたが1秒後には
それを無かったことにするかのように
全て、元に戻った。
初対面の、それもこんなに
可愛らしい子に 八つ当たりしか
出来なかった。
私…なにやってるん
だろう、ほんとに
若干震えたその声と
今にも瞳から零れそうな
雫。
怯えているのだろう、
ということは 手に取るように
分かった。
無理やり、貼り付けたような
笑みを浮かべていた。
こんなんじゃ… " アイツ " と
同じじゃんか。
バツが悪くなって目を伏せた。















編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!