第5話

身バレ、ダメ、ゼッタイ
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2024/04/12 09:40
?「あっおい!そこのお前!

  お前だよ!」

「ゔっ首閉まってる…」

?「あ、悪ぃ」


後ろの数人減らすぐらいなら問題ないとか言っていたのはどこのどいつか


普段の格好じゃ怪しすぎると思い取っていたフードを掴まれた


ただ首が閉まると言えば謝ってくれるとこを見ればいい不良なのかもしれない


が、手は離してくれなさそうだ


?「怪我しなかったか?」

「あ、はい」

?「にしても強かったなぁ!」

(増えた...)

?「お前どっかで見たことあ((「初めてここ来たのでないかと」

?「なんだ、知り合いか?」

?「いや...」


天才は見たことあるという言葉を最後まで言わせることなく「ない」と食い気味で答えた


しかしその不良は天才を怪しんでじっと見ている


?「お前、天災か?」


ギクッと天才の心ではそんな音が大きく響いた


幸い前髪とマスクのおかげで表情は見えていない


それでも天才は冷や汗が止まらない


これまで身バレ、ダメ、ゼッタイの精神できていた

にもかかわらずこんなにあっさりとバレてしまっては努力が水の泡だ


?「天才?梶お前何言ってるんだ?」


?「勘違いしてるだろ絶対

  天災のさいは災だ

  1年ぐらい前から聞くようになったチーム
 潰して回ってる天災だ」

?「...あぁ!あの天災か!」

(チガウ、オレハテンサイジャナイ...

オレハテンサイジャナイ...

オレハテンサイジャナイ...)


涼しい顔して頭の中は壊れた機械になっている


?「お前のその格好天災だろ?」


(うわーどうするよ俺


素直に言ったら見逃してくれっかなぁ


そもそもなんで俺が逃げなきゃなんないわけ?


俺悪いこと一切してないし


人を殴ってただけじゃん()、しかも不本意)


「てんさい?何ですかそれ?」


天才は嘘をつくことにしたらしい


それでも梶と呼ばれていた不良の目つきは怖いままだ


「というかあなたち誰?」


次は話を逸らしてみた天才


まぁ誰?というのは本心だが


?「知らないのか」

「逆になんで知ってると思ったんですか

初めてここ来たって言った気がするし」

?「俺はフウリンの柊だ」

?「同じく松本だ!」

?「柳田だ

?「梶...」

(個性豊か〜

いや個性があるのはすごくいいことだよね)

柊「で、お前は?」


話を逸らせたと思ったがダメだった


どう切り抜けるか天才は喧嘩以外バカなため全然思いつく様子が無い


早速ピンチだ!これからどうする天才______!

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