気が付けば時間は勝手に過ぎていて、お昼頃。
朝早い時間からの事前収録も無事終わり、お昼前の練習も終わりドユンと朝約束した時間になっていた。
俺はメンバー達には、コンビニに行ってくる と嘘をついてお昼の時間に抜け出してきた。
メールで送られて来た場所は、事務所の近くの公園。
マップアプリの写真で見るより存在感は放っていなかったけど、想像以上にまあまあな広さをしている。
公園には滑り台が1つと、ベンチが数個散らばって設置してあり、ブランコが2つ。
2つのブランコのうちの1つに、ドユンらしき人が座っているのが見えた。
あぁ、ドユンだ。
もちろん練習生の頃から顔だって成長してるし、背も高くなってるし、声だって変わってるけど、
パッと見てドユンだって感じた。
久しぶりの再会に、涙が出そうになるのを必死に堪える。
大切な仲間だった。
そんな人だから。
ドユンの口から、また俺の名前が出たかと思ったら、その後に「ごめんな」と、一言言って、
何もなかったかのように話題を変え始めた。
もちろん俺は会話が続くように、気付かないふりをして返事をしたけど、
その「ごめんな」の意味は一瞬で理解した。
ドユンのこの変わらない雰囲気といい、話し方といい、優しい感じが本当に懐かしくて、
俺の心に刺さりまくりだった。
ドユンが自分が乗っているブランコの隣のブランコに指をさし、
俺にそう言って来てくれた。
俺は断る理由もないため、そのまま言葉に甘えてブランコに腰掛けた。
ドユンが急に寂しそうな瞳をしてそう言ってくるものだから、どんな話だ、と心構える。
そして、心の準備ができたのか、一回深呼吸をしたドユンは、ゆっくりと話し始めた。
ドユンが話したいと言った内容は、俺のことだった。
別に自分では当てはまってないと思ったけど、なぜか勘付かれたのような感覚になってしまった。
…あぁ、コイツッ、ㅎ
全て見抜かれてる。
そうだよ、メンバー間での恋愛の問題。多分。自分でも気付いてないけど。
そんなにもドンピシャに当ててくるなんて思わなくて、流石ドユンだな、と思ってしまう。
ドユンの口から出てくる言葉は、どれも短い言葉なのに、ゆっくりと頭の中に入り込んでくる。
" 無理しないように "
ずっと練習生の頃から、ドユンが俺に言い続けてくれ言葉。
久しぶりに言われて、心に物凄く刺さった。
長い時間、辛い期間を過ごしてきたからか、ドユンの言葉には本当に魔法がかかっているかのように、安心させてくれる感覚があった。
久しぶりに、その感覚を感じて、ドユンの言葉が刺さって、涙が出そうになる。
ほんっとに…リーダーらしくないってのにっ、ㅎ
ドユンが1発俺の背中を叩いてきたかと思ったら、ドユンの手の温もりから応援の熱さを感じて、
俺は顔を下に向けてしまう。
ドユンはそう言った後に、「俺が言いたかったのはこれだけ。」と笑いながら言って、
頑張れとだけ軽く言って、素早く公園から出て行った。
もっとちゃんと話したかったけど、そんな気力もなかった。
立つ気が出なかった。
自分がどうしたらいいかわからなくなってしまった。
どうしたら、SEVENTEENのリーダーでいれるのか、ずっと頭から離れなかった。
だけど、俺の頭の中で新しく、「無理しないで」というドユンの言葉が渦巻いていた。
帰って行くドユンの背中は、昔から変わらない、" 俺が好きだった人 " の背中のままだった。
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恐らく、
最初で最後の登場であっただろうドユン。
今のスンチョルに心刺さる言葉をかけられるのは
ドユンだけかな、と思い登場させました。
もちろん私の、
スンチョル×ドユン ジョンハン×ジョシュア
の2大夫婦が見たかった という欲望でも
ありますが…
私なりに考えて登場させました。
これがドユンが登場する最後だろうし、
ご本人様達には全く関係ないので
安心してください。
それに加えてもう一つ。
これからジスハンの絡みがストーリー的に
少なくなってきてしまう予定です。
もちろんジスハンmainなので出せる範囲では
出しまくりますけど!!
一応お知らせさせてください。

この作品も中盤へ…
これからもご愛読よろしくお願いします!♡














編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。