前の話
一覧へ
次の話

第2話

夢のつづき 紫桃
39
2024/11/21 09:25 更新
これはわかりやすいかも?曲パロです🙌🏻︎‪
・幼なじみ
・両片思い
・高校生
夜の空を飾る綺麗な花
さっきまで騒がしかった街の声をぎゅっと光が包み込む
音のない2人だけの世界に、俺の大好きないるまが口を開いた
らん、お前のことが好き
桃_
っ!
いるまからの告白と同時に目が覚めた
嘘でしょ、夢…?
桃_
まさか…//
夏の夜、いるまと2人で並んで告白されるの?俺?
俺の家は神社だった
そして俺の家系は、桃色の瞳を持つものが代々産まれていた
俺もその1人
桃色の瞳のものは、見た夢が現実になる
“予知夢”という能力を神から授かる
って、俺が幼稚園の頃おばあちゃんが話してた
でも、予知夢が現実にならないと能力を失ってしまう―
だから夢も大したことないしあまり気にしないでいた
今までは――
朝ごはんを食べても、歯を磨いても
口角が下がらない
桃_
いるまが…俺に?
桃_
大好きないるまが、俺に?
こんな嬉しい夢を見たのは初めて
夢が現実になるのがこんなに素晴らしいことだと思ったのも初めて
桃_
やば、そろそろ家出なきゃ
いるまと一緒に登校してるけど、今日はいつもより胸が高鳴る
桃_
行ってきます!!!
俺は普通を振る舞い家を出た
いつも通りの朝に
いつも通りの君の姿
桃_
いるま~!!!!
桃_
おはよ~!!!!
お、おぅ
変わって無さすぎて嬉しいかった
でも目をあわせらんない
桃_
ちょっと!!そっぽ向かないで??冷たくない??
申し訳ねぇ
いつもだろ
申し訳ないけど
桃_
ひど!!!何それ!!!!
どうやったって忘れらんない
夢で見たらんの言葉
今もずっと響いてる
夢の中で見えた、未来のこと
毎年恒例の地元の花火大会に、らんと2人並んで来てた
最後の花火が上がり、それを合図にらんは言った
桃_
いるま、好きだよ
ここで俺は目覚めた
夢か、という気持ちと夢で見れて良かった、という気持ちがある
俺ん家は神社で、代々うまれる男はみんな予知夢が見れるらしい
だけど、夢が現実にならないと能力を失う
ガキの頃の俺はその話を聞いて
能力かっけーから失いたくないという気持ちと
しょうもない夢しか見ないのはつまんねぇ
と思って、普通に過ごしていた
やばっ、ww
鏡を見ると、顔が真っ赤の俺がそこにいた
らんに夢で告られて、正直すごい動揺してる
…学校行こ
俺は無心で支度をした
そうしないとまた思い出すから
ほら、学校行くぞ
桃_
う、うん…
え?
これ大丈夫?
この夜みたいな淀んだいるまとの雰囲気、結構かなりヤバくない?
俺は早く夢の先に行きたいんだよ…!
いるまが告って、俺がOKする未来に早く辿り着きたいのに…!
本当?あの夢?本当に?不安になるんだけど
大丈夫、最悪いるまに告白されなくても俺が告る
でも、少しは期待してもいいよね
なぁ、らん
桃_
ん?
今週末の花火大会、2人で行かね?
桃_
…え?
あ、他のヤツと行くなら別に…
桃_
全然!!一緒に行こ!!!!
そう言ってにこにこ笑顔になるらん
今を抜けてでも明日の先へ行きたい
もうちょっと
んじゃ決まりだな
どうからんとの関係変わらないままで
もうちょっと
ま、最悪俺が告るんだけど
     ““君からの言葉
あの未来で待っているよ””
いるまと待ち合わせして会場に行く
誰も知らない、2人だけの夜
待ち焦がれていた景色と重なる
夏の空に、未来と今が繋がるように花火が打ち上がる
緊張で、不安で、手が震える
いるまからの「好き」は恋愛の好きだったのか
そもそも、いるまは同性愛に興味を示しているのか
夢で分からなかったことが沢山あって、今更思考が集中する
でもここまで来れたし戻りたいとは微塵も思わない
いるまとここであの夢をなぞる
ドン、と音がして見上げた空を花火が飾る
光が今、らんのきれいな横顔を照らす
ずっと、この景色を待ってた
…らんは?
らんは、俺の好きな気持ちが伝わってるのかな
夢が現実にならなかったら、能力を失うだけじゃない
らんも失うかもしれない
そんなのは絶対嫌
でも俺は、今日という日をずっと楽しみにしてた
今、夢と景色が重なり合う
ドドドドッ、とスターマインが上がる
まるで、俺の背中を押してくれてるみたいに
やっぱり、いるまからは俺が伝えたい
予知夢が見れなくなるとしても
桃_
いるま、好きだよ
桃_
今を抜けてでも、明日の先へ2人で歩んで行きたい
驚いて、目を見開くいるまをまっすぐ見る
そして、最後の巨大花火が打ち上がった
桃_
いるま、好きだよ
桃_
今を抜けてでも、明日の先へ2人で歩んで行きたい
いつもふわふわしてるらん
いつもいじられてるらん
そんならんとは思えない程、真剣な顔
夢が現実になった喜びより、俺から言えなかったもどかしさの方が
大きかった
俺が固まっていると、最後の巨大花火が打ち上がる
―ドン!
桃_
綺麗だね、いるま
もうちょっと
どうか、お願いだから終わらないで
もうちょっと
最後の、1番大きな花火が2人を包む
そして音が消える
震える拳を握って、らんの方を向いた
らん、俺もお前のことが好き
だから、俺と付き合って下さい
桃_
っ!
何、ビビってんのお前w
桃_
もちろん!!喜んで!!!
ん、これからもよろしくな
音のない世界に響いた好きは
永遠のものになった
おまけ

今日もいるまといつものように登下校する
あれから予知夢は見なくなったが、後悔はしていない
むしろ、いるまの隣に入れて本当に嬉しい
んで?今日遊ぶの?
桃_
うん!まずはカフェ行って、その後おそろのぬいぐるみ買って、その後プリ撮って、その後…
どんだけ行きたいんだよwってか放課後だからそんな時間ある訳ないだろ
桃_
いるまのケチ!!せっかくの初デートなんだからさ~
繋いだ手にさらに力を入れて
彼の整った横顔を見る
俺はいるまが大好き
いるまも同じように思ってたらいいな
いつものようにらんと並んで歩く
くだらない雑談が、毎日の楽しみに変わった
あれから予知夢の能力は多分消えた
だからといって、なにか変わった訳でもない
普通のやつらと同じになっただけ
んで?今日遊ぶの?
桃_
うん!まずはカフェ行って、その後おそろのぬいぐるみ買って、その後プリ撮って、その後…
どんだけ行きたいんだよwってか放課後だからそんな時間ある訳ないだろ
桃_
いるまのケチ!!せっかくの初デートなんだからさ~
恋人繋ぎして、2人で笑いあって
俺の方を向くらんに目を合わせないよう、横目でらんを見る
俺はらんが大好き
らんも同じだったらいいな
本家様 あの夢をなぞって/YOASOBI
𝑹𝒂𝒏
この曲めっちゃ好き
𝑹𝒂𝒏
好き過ぎて自分なりの解釈入ってます🙏
𝑹𝒂𝒏
初心でかわいい紫桃もいいよね👍🏻👍🏻👍🏻

プリ小説オーディオドラマ