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第73話

おじゃ美魔女 ひつじ(後編)
917
2026/06/20 23:47 更新
ピーンポーン♪
ピーンポーン♪
… ピンっ、ポーンっ♪
テツ氏
テツ氏
…誰だよっ、ひるまっから、、
ジョングクくん(プラス1)
ジョングクくん(プラス1)
宅配?ですかねぇ?
テツ氏
テツ氏
……あっ、

『テヒョちゃーん、テッちゃーん、、
私っ、あーけーてー。くまちゃーん、とらちゃん、、
いるんでしょぅ~?』
テツ氏
テツ氏
…やべぇ、、来た…
ジョングクくん(プラス1)
ジョングクくん(プラス1)
来た?
テヒョンさん
テヒョンさん
あっ、ひーちゃん、、
モニターを覗くと、そこには田舎から出てきたおばさまの姿が。

昨日はテヒョンさんの美容室にお土産のイチゴを届け、
去り際に隣のカフェTIGERの外からテツ氏に手を振って颯爽と去って行ったおばさま。
テツ氏はちょっと苦手なおばさまの相手をせずに済んだとホッと胸を撫で下ろしていたところだったのですが、、
テツ氏
テツ氏
けっきょく、来るんじゃん…
       


羊のひーちゃん
羊のひーちゃん
おっつーっ、元気にしとったー?
テヒョンさん
テヒョンさん
もうっ、昨日も会ったじゃん
羊のひーちゃん
羊のひーちゃん
ちがーよ、今の『元気にしとったー?』は
テッちゃん、、とらちゃんに言いよーと。
羊のひーちゃん
羊のひーちゃん
昨日は急いどったけんね、カフェに顔出されんやったもんやけん、、
まぁー、それにしても相変わらずあんたたち、きれーな顔しとるねー。
テツ氏
テツ氏
…あ、どうも、、
羊のひーちゃん
羊のひーちゃん
相変わらずあんた愛想無しやねぇ、、
ジョングク君(プラス1)
ジョングク君(プラス1)
………。
羊のひーちゃん
羊のひーちゃん
あら?このかたは?
テヒョンさん
テヒョンさん
あ、彼はジョングク君。
ほら、9階の部屋。
ひーちゃんに貸してくれた、、
羊のひーちゃん
羊のひーちゃん
あーーーっ、あなたが じょんぐっちゃんっ!
ジョングクくん(プラス1)
ジョングクくん(プラス1)
『じょんぐっちゃんって…そんな、、人のことをチョングッチャン(納豆チゲ)みたいに、、』
    


ジョングク君(プラス1)
ジョングク君(プラス1)
ジョングク…です。初めまして
羊のひーちゃん
羊のひーちゃん
あらぁ、、あんたもきれーかねぇ、、
都会の人はみんなきれーなんやろか?
ジョングク君(プラス1)
ジョングク君(プラス1)
あっ、いや、、僕も田舎育ちで、、
羊のひーちゃん
羊のひーちゃん
まぁ、そげんね、都会人のような顔してからっ、この度はありがとうね。お部屋を使わせてもらってます。
ジョングク君(プラス1)
ジョングク君(プラス1)
あっ、いや、掃除もバタバタだったので、、
すみません、、
羊のひーちゃん
羊のひーちゃん
てぇーっきりくまちゃんたちの家にお邪魔するとばーっかり思っとったのに、静かな部屋を用意してもらってから、、
じょんぐっちゃんば追い出したみたいで
ごめんね
テヒョンさん
テヒョンさん
大丈夫、じょんぐっちゃんは僕らとご飯も一緒に食べてるし
それに僕と一緒に寝てるんだよ
羊のひーちゃん
羊のひーちゃん
まぁ、、よかねー、
くまちゃんと一緒にやら、、
ひーちゃんも一緒に寝たかったぁ、、
ジョングク君(プラス1)
ジョングク君(プラス1)
ひーちゃん、、
テヒョンさん
テヒョンさん
あ、伯母さんの名前、『羊』って書くの。
ほんとは『よう』って読むんだけど、
僕たちは昔から羊(ひつじ)のひーちゃん。
ジョングクくん(プラス1)
ジョングクくん(プラス1)
くま、とら、ひつじ、、、



羊のひーちゃん
羊のひーちゃん
あっ、食べた?あれ。ほら、イチゴ。
早よ食べんと痛むけんね。
テツ氏
テツ氏
あぁ、食べたよ。
今朝はイチゴジュースにして飲んだ。
羊のひーちゃん
羊のひーちゃん
おいしかったろぉ?なんせ『あまおう』の3Lやけん。
顎のおっぱずるぐらいうまかもんね、、
ジョングクくん(プラス1)
ジョングクくん(プラス1)
『おっぱずる、、?』
羊のひーちゃん
羊のひーちゃん
あ、顎が外れるほど美味しいってことね。
いちいちめんどくさかね、通訳が、、
ジョングクくん(プラス1)
ジョングクくん(プラス1)
すみません…
テツ氏
テツ氏
で、今日はどうしたの?
羊のひーちゃん
羊のひーちゃん
いや、二人の顔をちょっと見て行こうかと思ってさ。
いまから友達と買いものっ。そんままカラオケにも行くけんね。夜が遅ーなりそうやったし、明日は明日で朝から出掛ける予定やけん。
泊めてもらったお礼くらい言わんとね、、
テヒョンさん
テヒョンさん
そんな、良いんだよ。
気を使わなくたって
羊のひーちゃん
羊のひーちゃん
んにゃ、人としてそりゃいかんやろ?
それに良かったぁ、じょんぐっちゃんにも会えたし、部屋のお礼も言えたしね。
ジョングク君(プラス1)
ジョングク君(プラス1)
あ、僕はそんな、、別に…
羊のひーちゃん
羊のひーちゃん
じょんぐっちゃん、大変かろ?
この子たち、、
もう、むかしっからこんな風でね、、
ジョングク君(プラス1)
ジョングク君(プラス1)
あ、いや、、別に…
羊のひーちゃん
羊のひーちゃん
何て言うかね、空気が読めん、、
いや、いつの間にか人を、、巻き込む?
この子たちのオンマからこの子たちに振り回された人たちがいっぱいおったって聞いてるんよ。
そんでもこの顔のおまけ付きやろ?
なーんかみんな許してくれてね。ありがたいことよ。
まぁ、本人たちは自分の顔とか性格とか良くわかって無いっていうか、、
とにかくまぁ、大変やない?
ジョングク君(プラス1)
ジョングク君(プラス1)
そんな、、ことは、、
テヒョンさん
テヒョンさん
そんなことないよっ
テツ氏
テツ氏
ねぇよっ、なっ!?
ジョングクくん(プラス1)
ジョングクくん(プラス1)
あっ、うん、、はい
羊のひーちゃん
羊のひーちゃん
根は悪い子たちじゃないとよ。
私たちが甘やかして育てたけんねー、
まぁーー、小さい頃は目の中に入れても痛くないって言うか、ほんとにご近所のみんなにも可愛がられたと。実際二人が実家を出るって言ったときは町内総出で止めたけんねっ。
ジョングクくん(プラス1)
ジョングクくん(プラス1)
町内…
テヒョンさん
テヒョンさん
そんな、大袈裟だよ。
出て行くなって嘆願書が出たくらいで、、
ジョングクくん(プラス1)
ジョングクくん(プラス1)
嘆願書…
テツ氏
テツ氏
あれはやばかったな、
あと20票で町内の9割の署名が集まるとこでさ、町内の条令に引っ掛かって出るに出れなくなるとこだったもんなぁ
羊のひーちゃん
羊のひーちゃん
それにほら、あんたたち見送るのに駅までの道に人が溢れて渋滞したやん。
みんなの見送る涙で川の水が増水したって噂やったよ。
ま、そのくらいあんたたちが愛されてたってことやねぇ
ジョングクくん(プラス1)
ジョングクくん(プラス1)
おぉ、レジェンド、、
       




ジョングク君(プラス1)
ジョングク君(プラス1)
あっ、おばさん、、、
羊のひーちゃん
羊のひーちゃん
…ひーちゃんっ、じょんぐっちゃんもひーちゃんって呼んで良いとよっ。
ジョングク君(プラス1)
ジョングク君(プラス1)
あぅ、、ひ、ひーちゃんさんっ、、
お茶でも淹れましょうか?
羊のひーちゃん
羊のひーちゃん
まぁーーーっ、気が利く。
くまちゃん とらちゃんも 見習いなさいっ。
じょんぐっちゃんがおってくれて幸せやね
テヒョンさん
テヒョンさん
あっ、ごめんねひーちゃん。
テツ氏
テツ氏
ごめん、ひーちゃん。
ひーちゃんが弾丸のように喋るから、、
羊のひーちゃん
羊のひーちゃん
あーんたたち客商売なんやけん、
もちっと気を回さんとすぐに足元すくわれるけんね。
顔なんか3秒で飽きるんやけん
ジョングク君(プラス1)
ジョングク君(プラス1)
お茶、、、
羊のひーちゃん
羊のひーちゃん
あっ、じょんぐっちゃん、気にせんで良いとよ。もうおいとまするけん。
ほら、友達と買い物行かんと。エントランスで待っとるけん。
二人の顔を見に来ただけやけん もう行くわっ。
テヒョンさん
テヒョンさん
ひーちゃん、もうそのまま帰るの?
羊のひーちゃん
羊のひーちゃん
うん、明日の朝早くにね。
また出てくるけん。
あんたたち身体に気をつけて、、
テツ氏
テツ氏
ひーちゃんも、、伯父さんによろしく。
羊のひーちゃん
羊のひーちゃん
わーった、わーった、
じょんぐっちゃんも今度この子たちの実家にも遊びに行くといいよ。
熱烈純烈歓迎っ! 横断幕が出るかもねっ。
じょんぐっちゃん、ほんとにお部屋ありがとう。明日の朝までお借りしますね
ジョングク君(プラス1)
ジョングク君(プラス1)
はい。ひーちゃんさんも気をつけて…




パタン…




テツ氏
テツ氏
ふぅ、、帰った…。
テヒョンさん
テヒョンさん
帰ったね、、

いっつも嵐みたい、、
ジョングクくん(プラス1)
ジョングクくん(プラス1)
ひーちゃん…さん。良い方ですね。
気さくで...。
テツ氏
テツ氏
…ま、表向きはね、、、
ジョングクくん(プラス1)
ジョングクくん(プラス1)
表向き、、
翌日、お昼過ぎに じょんぐっちゃん…あ、いや、ジョングク君が自分の部屋に戻ると、ジョングク君が部屋を出た時と変わらないくらい綺麗にひつじのひーちゃんは部屋を使ってくれていた事に気付きました
ジョングク君(プラス1)
ジョングク君(プラス1)
やっぱ良い人じゃん…
テツ氏が何故あんなにひーちゃんを煙たがるのかわかんないなぁ、、
なんて思いながら、昨夜もあまり眠れていなかったので昼寝がてら寝室に、、
ジョングク君(プラス1)
ジョングク君(プラス1)
…ん?あれっ?なんだ?
ベッドの上に大きな紙袋と、、
ジョングク君(プラス1)
ジョングク君(プラス1)
…手紙?
羊のひーちゃん
羊のひーちゃん
『じょんぐっちゃんへ。
大切なお部屋を貸してくれてありがとう。
そして くまちゃん と とらちゃん と仲良くしてくれてありがとう。
今日から じょんぐっちゃんも私の大事な甥っ子に昇格です。おめでとう。
そんな大事な甥っ子だからこそ、幸せになって欲しい…。
だからこれを置いて帰ります。
ほんとはとらちゃんに見せるはずだったお見合い写真。
相変わらずとらちゃんはそんな気無いみたいだし。
くまちゃんに比べたら無愛想だし、、、、

それならじょんぐっちゃんがちょうど良いかなって、、
どうせ彼女もおらんのやろ?
気が利くじょんぐっちゃんならお相手に自信を持って紹介できるし。
お相手もね、素敵な人ばっかりよ。もしその気になったら連絡してね。
あ、いや、そうねぇ、、善は急げっ、
出来れば来週位に連絡して。一人だけ選べなかったら3人まではオッケーよ。
ふふふっ、欲張りさんなんだからっ。
絶対に連絡してね

じゃあ、また会いましょうね。
ひーちゃんより。』
ジョングク君(プラス1)
ジョングク君(プラス1)
…は?見合いって…、、



本日は梅雨の入り口。
手紙と一緒に置いてあったひーちゃんの電話番号のメモ、、

ため息混じりに見上げた先にはどんよりグレーの厚い雲
じょんぐっちゃんの心も曇り空。
ジョングクくん(プラス1)
ジョングクくん(プラス1)
、、どいつもこいつも、、

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