第8話

新たな刀剣男士 後編
289
2022/11/20 13:38
エリカ
エリカ
とと…さ…ま…
三日月宗近
三日月宗近
やぁ、エリ。
エリカはすぐさま三日月の元へ走り出し抱きついた。
エリカ
エリカ
父様…父様生きて…
三日月宗近
三日月宗近
あぁ。堀川もよくぞエリを守ってくれた。
堀川国広
堀川国広
いえ…僕はただ…貴方の言う事を守っただけですから…でもなんで…
三日月宗近
三日月宗近
それはまたゆっくり話そう。それより鶴は何処にいる?
エリカ
エリカ
鶴さんは歌仙さんにお説教されてるよ。
三日月宗近
三日月宗近
おやおや。鶴は悪戯ばかりするからなぁ。
堀川国広
堀川国広
早く中に入りましょう。鶴丸さんも待っていると思いますよ。
三日月宗近
三日月宗近
そうだな。エリ、中に入ろう。
エリカ
エリカ
僕がこの本丸の案内する!!僕と一緒の部屋に父様も入れる!!
三日月宗近
三日月宗近
そこまで一緒にいてくれるのか。嬉しいな。
燭台切光忠
燭台切光忠
おや、もう来てたんだね。三日月さんようこそ本丸へ。
三日月宗近
三日月宗近
燭台切か。歌仙もいると聞いた。よろしく頼む。
燭台切光忠
燭台切光忠
こちらそこよろしく。分からないことがあったらなんでも聞いてね。
三日月宗近
三日月宗近
あいわかった。
三日月達は本丸へ入り案内もした。歌仙に説教されている鶴丸の姿を見た三日月は笑っていた。
そして夜になった。
エリカ
エリカ
僕父様の隣で寝る!!
鶴丸国永
鶴丸国永
三日月が来てからずっと隣にいるなエリは。俺も三日月に引っ付いてやる!!
鶴丸は三日月にしがみついた。
堀川国広
堀川国広
ちょっと2人ともそんなに引っ付いたら三日月さんが困っちゃうよ。
三日月宗近
三日月宗近
いやいや問題ないよ。心配ありがとうな堀川。
堀川国広
堀川国広
三日月さんが大丈夫なら。
エリカ
エリカ
父様は今までどこにいたの?
三日月宗近
三日月宗近
俺か?色んな所を渡り歩いて政府にたどり着いた。まぁそういうところだな。
エリカ
エリカ
渡り歩いた話聞かせてよ!!
三日月宗近
三日月宗近
しかしなぁ…夜ももう遅い。その話はまた明日な。
エリカ
エリカ
えぇ…じゃぁ明日聞かせてよ!!
三日月宗近
三日月宗近
あいわかった。
エリカはすぐに眠りについた。
鶴丸国永
鶴丸国永
…三日月、あの後どこにいたんだ。君のことだ、エリを心配したのならすぐにこの本丸にたどり着けたはずだ。
堀川国広
堀川国広
鶴丸さんその話をするのならこの部屋を離れませんか。もしもエリカが起きてその話を聞いてしまえばエリカは悩みに悩んでしまうよ。
三日月宗近
三日月宗近
それもそうだな。これもエリカのためだ。部屋を移動しよう。
鶴丸国永
鶴丸国永
あぁ…
エリカの部屋から少し離れ部屋に3人は入った。
鶴丸国永
鶴丸国永
さて…本題に戻るが…
三日月宗近
三日月宗近
俺から話そう。だがどこから話せば良いか…
堀川国広
堀川国広
出来れば前の本丸の時くらいから話していただけると…
三日月宗近
三日月宗近
そうさな…まぁ簡単に言うと俺は「俺であって俺ではない」という事だな。
堀川国広
堀川国広
それって…
鶴丸国永
鶴丸国永
三日月、君…もしかして一度折れているのか?
三日月宗近
三日月宗近
そのもしやだ。
堀川国広
堀川国広
だけど一度折れた刀剣はもう元には戻らないはずじゃ…
三日月宗近
三日月宗近
俺は時間遡行軍に修復されたのだ。しばしの間拉致されていてな抜け出そうにも抜け出せずにいたのだ。しかし俺は修復時に時間遡行軍の力を体に宿らされていてな、俺の一部の体は時間遡行軍なのだ。
鶴丸国永
鶴丸国永
やはり少し時間遡行軍の気配がしたのはそのせいか。
堀川国広
堀川国広
僕にはさっぱり分かりませんでした。鶴丸さんどうして分かったんですか?
鶴丸国永
鶴丸国永
まぁ三日月とは前の本丸で長く過ごしていたからな。それにいつも隣にいたから気配にもすぐ気づく。
三日月宗近
三日月宗近
まぁそんなところだ。その後政府に身を引き取られエリの事を聞いたら政府の刀剣男士を派遣しながら様子を見ていると聞いて俺も行かねばと思ってな。
鶴丸国永
鶴丸国永
エリの居場所が分かれば行かないわけはないと…君らしいな。
堀川国広
堀川国広
この本丸に来るまでの道のりはわかったよ…でも一部時間遡行軍の力が入っている事をエリカに伝えなくていいの?
三日月宗近
三日月宗近
あれがこの事を聞いたらきっと泣いてしまうだろうな。もう暫くは話さないでおく。
堀川国広
堀川国広
そっか…
鶴丸国永
鶴丸国永
まぁ君の中の時間遡行軍の力が体をを侵食することは?
三日月宗近
三日月宗近
ゆっくりだが侵食している。俺の体も時間の問題なのかもしれん。だがまだ大丈夫だ。だが、もしも俺が暴走したら…
その後の三日月の言葉に2人は目を丸くさせた。
堀川国広
堀川国広
そんなことしたら今度こそ…
鶴丸国永
鶴丸国永
本気で言っているのか…それがエリのためだとでも?
鶴丸の顔は今まで以上に険しかった。
三日月宗近
三日月宗近
もしもの話だ。今は俺の神気で抹消を試みているが難しそうだ。暫く世話をかけることになりそうだ。
鶴丸国永
鶴丸国永
…はぁ仕方ない。堀川このことは内緒だ。だが光坊達には話しておく。言いな?
三日月宗近
三日月宗近
あいわかった。
堀川国広
堀川国広
エリカだけに秘密ってなんかエリカが可哀想に感じるけど…三日月さんの力が暴走しないためだ、お手伝いなら任せて。
鶴丸国永
鶴丸国永
さてと…そろそろ戻ろうぜ。エリカが起きたら面倒だ。
三日月宗近
三日月宗近
面倒なことなどないぞ?可愛いエリの顔が見れるではないか。
鶴丸国永
鶴丸国永
そういう問題じゃないんだ。
堀川国広
堀川国広
まぁまぁ2人とも夜中なんだから静かにね。
3人はエリカが寝ている部屋に戻り眠りについた。しかし鶴丸だけは三日月の件ともう1つ気がかりなことがあったがまた明日にすることにした。

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