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第1話

そのいじわるは、やさしすぎる
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2025/07/21 12:58 更新
体育館の端で一人で水を並べていたら、

気づいたら、小川さんが横にいた。

小川智大
おつかれ。……ひとりで、えらいじゃん
あなた
えっ、…あ、ありがとうございます
褒められると思ってなかったから、不意打ちに心がふわっとなる。


でもその1秒後には、"彼の手がわたしの前髪をくしゃっと掻き上げて"きて――





小川智大
でも、前髪ボサボサ。今日もドジ全開
あなた
……なっ……! 小川さん、やめてください!





小川智大
うわ、顔真っ赤
わたしの頬を見て、小川さんは口元だけで笑った。
優しい顔なのに、意地悪。


あなた
……うるさいですぅ、
あなた
もっと、優しくできないんですかっ?


小川智大
え、俺わりと優しいつもりだけど?
あなた
その"つもり"に悪意が入ってるんです!










小川智大
じゃあ、優しくしてやるから目、
小川智大
つぶってみ?


あなた
えっ、なんでですかっ!?

小川智大
ほら。いいから
そう言って近ずいて来る小川さん……
あなた
~~~っ、ほんとやめてください!
私が真っ赤な顔で焦りながら起こると小川は愛しそうに

















小川智大
……バレバレ。かわいすぎて、困るわ
その声は、私の心に優しく、でも確実に届いた。


小川智大
(そうやって、すぐ真っ赤になると、なんか……)




小川智大
(いじめたくなるじゃん…)

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