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sm side
“.....受け継ぐ者よ、ナヒの郷を訪れよ.......”
“.....受け継ぐ者よ、ナヒの郷を訪れよ.......”
咄嗟に布団から飛び起きる。
息は荒いし冷や汗もかいている。
いつも通り、気持ちよくない目覚めだ。
最近は毎日同じような夢をみる。
誰かに話しかけられている夢。それも何回も。
呪霊について詳しい3RACHAは今呪霊界に遠征中だ。
今時計は午前4時を指しているし、そろそろ帰ってきてもいい頃だと思うのだが...
というか早く帰ってきて欲しいのが本音だ。
とはいえ今日は大学に行かなければならない。
2年ほど前、3RACHAに所属させて貰ったとき前後に一回長い休みを取って、
最近は例の夢のせいで体調が悪くなり大学に行くのを渋っていた。
普通に単位がやばい。
まだ心臓がリズムを整えきっていない。
リラックス出来るものと言えば...うん、今の僕には間違いなくアメリカーノが必要だ。あったかくてほろ苦いヤツが。
そうと決まれば早速キッチンに向かおう。
...
トポポポ...
手馴れた手順でアメリカーノを作っていく。
自分で言うのも何だが、僕が作ったコーヒーは評判がいいのだ。
よくチャンビニヒョンとかヒョンジナに作ってとせがまれる。
背後から急に声がしたかと思ったらリノヒョンだった。
びっくりしすぎてやかん落とすところだった...
この人、初めて会った頃は超絶怖い人かと思ってたんだけど今は冗談も言い合えるいい関係に慣れたなって思う。
今の会話はちょっと怖いけど。
リノヒョンは自分のマグカップを持ってきてせがんできた。
どうしちゃったんだろうこの人って思ったものの、
‘’年上の言うことは聞いとけオーラ‘’ が放たれていたので作らざるを得なかった。
よく考えてみたらヒョンなりの思いやりだったのかもしれない。
最近は悪夢のせいで夜は眠れないわ朝は早く起きるわで生活リズムが狂ってたのがバレたのかも。
リノヒョン勘良いし。
やっぱこの人ツンデレなんだなと勝手に納得してみる。
2人でリビングのソファにできたてコーヒーを持っていく。
そう言うとヒョンは目を伏せながらマグカップを握り直す。
やっぱりどうしちゃったんだろうこの人。
いつもはこんなこと話さないのに。
きっといつもは照れ隠ししてるだけで本当は仲間思いなんだな。
リノヒョンは猫みたいに縮まってまだ温かいコーヒーを口に入れた。
体を張ってでも元気を出させようとする所、不器用なんだろうな〜なんて思ってる。
全然気づかなかった。
睡眠不足って少しの量でも体に悪影響らしいし、無意識に溜まってたのかな。
ツンデレ猫はそそくさと部屋に帰ってしまった。
テーブルに生ぬるくなったアメリカーノを残したまま。
しゃーない、今日は特別に飲んであげよ。
閲覧数10000ありがとうございます🫶💗💗














編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!