第32話

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1,701
2020/04/01 16:06
無一郎side
無一郎
無一郎
はっ…はっ!
どのくらい走ったんだろう

蝶屋敷がいつもより遠く感じる

早く行かなきゃ行けないのに
無一郎
無一郎
あなた…!
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あなたが任務へ出て

しばらくたった時だった
鎹鴉
鎹鴉
霞柱ァ!
蝶屋敷ヨリ便リ!
無一郎
無一郎
蝶屋敷…?
て事は胡蝶さんから…?

何の用だろう
しのぶ
しのぶ
『時透君
あなたちゃんが任務の際に_』
それから先の事は読んでない

蝶屋敷へ運ばれるくらいだから

きっと大事に違いない
無一郎
無一郎
まずい…
何も考えずに

ただ蝶屋敷を目指して走った

お願いあなた…無事でいて

僕はまだ_
しのぶ
しのぶ
あ…時透君
屋敷の外で

胡蝶さんが待っていてくれた
無一郎
無一郎
あなたは…?
胡蝶さんは僕の問いには答えず
しのぶ
しのぶ
こちらです…
無言のまま

あなたのいる部屋へと案内してくれた

部屋に入ると甘露寺さんと
無一郎
無一郎
え…
体全体を布で覆われた

あなたがいた
無一郎
無一郎
嘘…だよね?
頭が真っ白になって

声が出なかった



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