無一郎side
どのくらい走ったんだろう
蝶屋敷がいつもより遠く感じる
早く行かなきゃ行けないのに
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あなたが任務へ出て
しばらくたった時だった
て事は胡蝶さんから…?
何の用だろう
それから先の事は読んでない
蝶屋敷へ運ばれるくらいだから
きっと大事に違いない
何も考えずに
ただ蝶屋敷を目指して走った
お願いあなた…無事でいて
僕はまだ_
屋敷の外で
胡蝶さんが待っていてくれた
胡蝶さんは僕の問いには答えず
無言のまま
あなたのいる部屋へと案内してくれた
部屋に入ると甘露寺さんと
体全体を布で覆われた
あなたがいた
頭が真っ白になって
声が出なかった
NEXT_
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!