第3話

「」
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2025/10/10 23:46 更新
修正2025/10/11 ストーリーちょびぃぃぃっと


?「若井、滉斗」

 誰の声だろ…わかんない、頭の中で響く声だ。ここどこ、真っ暗でなんも見えない…手足の感覚もない。何も感じられない。

?「我は…そうだな、この世界の、管理人とでも言おうか」

(ほんとにいたんだ、神様って。)

?「あいや、神様とかでは全然ないです。魔法とか使えないし。ふぁいやー! とか」

(…うん?)

?「管理人任されたのもつい最近だし……あ、魔界の管理人、篝火かがりびと申します」

(……)

?「若井君は、えーと、まだ一回も死んだことがないと」

(えと、あ、はい…そうですけど)

 流石に無理だったか…、一か八か、生き残れたらよかったけど。
 ってか、声も出ないや。口とかないのかな、

?「死んだ時点での最大の魔力量で、次の生に移るまでの時間が決まります。若井君は、えーと、なにかスキルを使ったのかな、スキル使って三千万とかかな…うん、」

 ってか、なんか、すごそうな感じがしたけど、急に普通になったな

?「あんまり神様っぽいのが好きじゃなくて、こっちのほうが楽なんです。皆様期待されるので、最初はこんな感じでいってるんですけど…」

(ほ、ほう)

?「次の生に移るまでの魔力割る十の数字の年数、だから三百万年ですね。その間、天国か地獄で過ごしてもらいます」

(………三百、万??)

?「私もこんな数見たことないです、、すごい魔族だったんですね若井君」

 そんなに時間が経ったら、もう、二人にも会えないんじゃ…。

?「二人?」

(あ、俺の今までとか、知ってるものだと)

 俺の心全部見られてるじゃん…嫌だななんか、

?「死因しか見てないですよ。意識飛んでからの転落死ですね、じゃあ今から見ます…」

 突然目の前に現れた管理人。パーカーにジーンズ、茶色のお団子ヘア。一見、ただの普通の人間のルックスだ。翼も、つのもない…

?「あ、そうだ、若井君は要約された文章を読んで判断しろと、上から伝言がありました。長すぎるので、倍速しても日にちが経ってしまうので…では、失礼します」

 丸い眼鏡をかけて、俺の目の前で座って読み始めた。気づけば、手足の感覚も戻って、自由に動けるようになっていた。

若「あの…管理人さん」
?「はい?」
若「俺はどうすれば」
?「あ、よければお飲み物お持ちします」
若「ありがとうございます、」

 管理人さんは真っ暗な奥へ進んで行き、腕から溢れるくらいの缶を抱えて戻ってきた。

?「とり、あえず、コーラ、です!」
若「いやいやいやいやいや!?」

 無茶な! ってか、なんでそんな大量に、!!

?「わわ、っ」
若「じっとしてて下さい」

 手を前に出し、缶に魔力を纏わせた。出せば分かるが、今の俺の魔力は百分の一にも満たない。筋肉も、生きるための必要最低限しかないし、スキルも何も使えない。

?「私が殺されちゃうと色々まずいので、力はほとんど引き継げないんです」
若「そりゃそうだ、」
?「すごいですね、若井君は使えてる」
若「これぐらいなら、まあ、技術でまかなえそう」
?「私また死んじゃう」

 …

若「今って、心読んでるんですか」
?「ん? 読めないですよ。あの時は心じゃないと会話できなかったから」
若「そうですか、よかった」
?「ん、よかったってなんですか」
若「や、別に」

 …そんなわけないか。

?「では、私は作業に戻りますね」
若「あっ、はい」

 その間は魔法で出来ることを模索したり、飲み終わったコーラの缶で遊んでみたり、思いつく暇つぶしは粗方試した。

若「暇だ…
?「…若井君」
若「あっ、終わりまし」
?「何故貴方は、ここに来たのですか」

 それは、…何故って言われても、

若「アイツを、救けたかっただけです」
?「アイツというのは、大森元貴のことですか」
若「…」
若「罪滅ぼし、もある。快楽で、人を殺したこと」
?「三百万年地獄に耐えることが、罪滅ぼしになると?」
若「それは…」
?「私は、そうは思わない」
?「ご都合主義とは良く言ったものです

 やっぱり…。
 俺は、何者にも、

?「すれ違ってばかりですね。貴方も」

 眼鏡を取って、赤く腫れた目をこちらに向ける。

若「す、すれ違うって」
?「いつも、何もかもが手遅れにならないと、大切なことに気づけない」

?「藤澤君は元貴君じゃなくて、貴方を救けようとしてたとか」
若「ぇ、」

 は…は? なに、な、なんだよそれ、

?「藤澤君は蘇りましたよ。でも、記憶なんて引き継げる訳もなく、力を持て余して暴れてるんじゃないですかね」
?「彼、こう言ってましたよ。きっと俺の死で、滉斗は目を覚ましてくれる。滉斗は強いから、きっともっと素敵な方法で、元貴を…って。」
若「そ、そんな、」
?「ハハ、神様も意地悪だなぁ…」

?「また一に戻りましたね。結局誰も救われてない。折角命を捨てたのに」

 足の力が抜けた。

?「記憶を消すなんてことできませんよ。お気楽に次の生を生きられると思わないで下さい」

?「もう…ヒーロー気取りは、できない」




 何もかも、この世の何もかも、自分が動いた何もかもに、意味はなかった。


 結局はそんなもんか。


 どうするのが正解だった?


 


 分からない。


 どこから間違えたのかな


 なんで、自分なんて、生まれてきたのかな




 分からない。なんにも分からない。


 分からない




 誰も、答えを教えてくれないまま

 また、明日が始まる。


 罪の残響が、呪いのように、日々を蝕んでいく。


 そしてまた、明日が始まる。

 










































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