第5話

Episode.4
234
2026/03/01 11:16 更新

あなた
ふんふふーん♪



ゲームをするのが楽しみな私は、

靴を履き替え鼻歌を歌いながら外に出た。


あなた
(メンストメインストーリーは見れる所まで見たし、
サブクエとレベル上げして〜…)





お察しの人もいると思うが…
実は私、"自称"隠れオタクなのです!!

アニメや漫画も結構見るし、もちろんゲームも大好き!



色々なゲームをやるけど、
今は先週リリースされたRPGゲームにドハマり中!


あなた
(早く帰りたい〜!)



心躍らせながら歩いていた。


その時だった──…





MOB
そこの人!危なーいッ!!
あなた
え、



声の方に振り向くと、校門から離れた場所でサッカーをやっていた人達のサッカーボールが

こちらに真っ直ぐ飛んできていた。




あなた
(あ、これ…)
あなた
(当たったら痛いやつだ…)



直感でそう思った私は、
目を瞑ってこの後くるであろう痛みに構えた。





 バンッッ!!!




あなた
ッ………、?あれ…



待てど待てど来ない痛みに、ゆっくりと目を開ける。














私の目の前に飛び出し、
サッカーボールを弾き落としたのは──…




孤爪 研磨
っぶな…





黒髪ボブヘアの、男子生徒だった。




あなた
(やばい……どうしよ、やばい…)



ドキドキと鼓動する胸をぎゅっと押さえる。







あなた
(多分、これ──…)














 ───"恋"だ。









孤爪 研磨
…だいじょ、
あなた
あっ!あの…!!
孤爪 研磨
え、はい…?



「大丈夫?」という言葉を遮って声を発すると

目の前の彼は驚いた表情でこちらに振り返り、
猫のような瞳と目が合った。




あなた
す、好きですッ!一目惚れしました!!
孤爪 研磨
……え。
あなた
……




あなた
(ギャーーーッ!私何言ってんの!?)



見てよ彼の顔!!ポカンてしてるじゃん…!




孤爪 研磨
えーと……ごめん。
その、付き合うのは…
あなた
あっ…!
付き合って欲しいんじゃなくて…!!
孤爪 研磨
え?





一目惚れだとしても、
初対面で恋人になるなんてお互い無理な話だ。


あなた
私と…っ!




あなた
お友達になってくれませんかっ!
孤爪 研磨
……え??



私がそう言うと、彼は背景に宇宙を背負った猫みたいな顔になってしまった。




すると、デデデン♪と
聞いたことのある効果音が聞こえた。


あなた
…!あれ、今の…
孤爪 研磨
あっ……死んだ。



彼のスマホの画面に映っていたのは……










私が最近ハマってるRPGゲームの、
ゲームオーバー画面だった。


あなた
えっ!!それ…!
先週リリースされた!?
孤爪 研磨
え、うん…そうだけど。
あなた
それ私もやってる!!
レベルいくつ?!
孤爪 研磨
Lv54…
あなた
はやっ!私まだLv47〜!
あなた
あっ、良かったらフレンドなろーよ!
孤爪 研磨
……いいけど。



結構強引になってしまったが、

承諾してくれたのでユーザーIDを聞き
フレンド申請を送った。


あなた
ありがとー!
後でチャット送ってもいい?



本当は一緒に帰りたいし語り合いたいのだけど

何となく人見知りっぽいから、誘うのは諦めた。


孤爪 研磨
まぁ……別にいいよ。
あなた
やった!!
あなた
じゃあ私帰るね!またね〜!



ブンブンと大きく手を振って、走って学校から出た。




孤爪 研磨
……嵐だった。

 𝐍𝐞𝐱𝐭······▸ Episode.5

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