ゲームをするのが楽しみな私は、
靴を履き替え鼻歌を歌いながら外に出た。
お察しの人もいると思うが…
実は私、"自称"隠れオタクなのです!!
アニメや漫画も結構見るし、もちろんゲームも大好き!
色々なゲームをやるけど、
今は先週リリースされたRPGゲームにドハマり中!
心躍らせながら歩いていた。
その時だった──…
声の方に振り向くと、校門から離れた場所でサッカーをやっていた人達のサッカーボールが
こちらに真っ直ぐ飛んできていた。
直感でそう思った私は、
目を瞑ってこの後くるであろう痛みに構えた。
バンッッ!!!
待てど待てど来ない痛みに、ゆっくりと目を開ける。

私の目の前に飛び出し、
サッカーボールを弾き落としたのは──…
黒髪ボブヘアの、男子生徒だった。
ドキドキと鼓動する胸をぎゅっと押さえる。

───"恋"だ。
「大丈夫?」という言葉を遮って声を発すると
目の前の彼は驚いた表情でこちらに振り返り、
猫のような瞳と目が合った。
見てよ彼の顔!!ポカンてしてるじゃん…!
一目惚れだとしても、
初対面で恋人になるなんてお互い無理な話だ。
私がそう言うと、彼は背景に宇宙を背負った猫みたいな顔になってしまった。
すると、デデデン♪と
聞いたことのある効果音が聞こえた。
彼のスマホの画面に映っていたのは……
私が最近ハマってるRPGゲームの、
ゲームオーバー画面だった。
結構強引になってしまったが、
承諾してくれたのでユーザーIDを聞き
フレンド申請を送った。
本当は一緒に帰りたいし語り合いたいのだけど
何となく人見知りっぽいから、誘うのは諦めた。
ブンブンと大きく手を振って、走って学校から出た。
𝐍𝐞𝐱𝐭······▸ Episode.5












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。