あれは私に杏?
どうしてステージになんか立ってるの?
それに観客が沢山………
急に音が止まって……
私は何も出来ないまま……
テンパって……
……………………………………
あれは何…?
とにかく何か嫌な感じ……
また震えが……
なんで、なんでなの…
そう言うと司は肩にそっと手を置いてくれる
なんだか怖くて寝たくない
そう言われたから司の肩に頭を乗せる
それにあわせて一定間隔で背中をトントンと優しく叩いてくれる
やっぱり司はお兄ちゃんなんだなって思う
心当たり……?
そういえばさっきの夢は関係あるのかな…
でも、もし、それが偶然だったら?
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ギュッと司の胸にうずくまる
司は優しく私の背中をさすってくれた
皆、いつもショー馬鹿なのにこういう時だけ__
仲間なんだなって感じる
司の言う通り今日は大人しく帰った方がいいだろう
私はみんなより少し先に帰ることにした
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。