第2話

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2024/04/01 11:00


あなたside




あなた『えっと..あ、しのぶちゃんの方は?一応一緒だけどさ、任務自体は別々だったわけじゃん。私はちょっと怪我したけど倒せたよ!』



包帯で手当した手の甲をしのぶちゃんに見せて、決め顔ガッツポーズする。

久しぶりの遠方任務。ちゃんと倒せて嬉しい。



しのぶ「ふふ、私も難なく熟せました」

あなた『同期なのに先越された感じ...』


しのぶ「ふふんッ」



くそぉ、、



しのぶ「あなたさん、ちなみにその傷は鬼からの傷じゃないでしょう?」

あなた『ん~、まぁね。ちょっとかばった時にやっちゃった』

しのぶ「傷は痛みますか?一度見せてください」

あなた『ううん、大丈夫!ありがと』

しのぶ「帰ったらちゃんと洗ってくださいね?絶対ですよ?化膿してからうちに来ても、誰も見ませんよ?ね?」



怖い(



あなた『は、はい...ちゃんとします、』

しのぶ「でしたら私も眠いですし、着くまで眠りましょう」

あなた『うん。..おやすみ』



ガタンガタンと揺れている車内で、お互いに目を瞑り、私は再び夢の中へ落ちていった。








しのぶ「あなたさん、起きてください。着きましたよ!」

あなた『ん....おぉ..』



しのぶちゃんに両肩を揺らされて起きる。

ぶんぶん振られて頭が背もたれに当たる。

すんごい、もう、普通に痛い。



あなた『んん...しのぶちゃん、痛いっ...ぁ..なんか、いい匂い...くぁぁ..』



大きく伸びとあくびをしながら喋る。



しのぶ「ほら行きますよ!」



ガシっと腕を引っ張られて立ち上がると、前の席から刀を持って、足早に列車を降りた。



あなた『しのぶちゃん、ありがとう』

しのぶ「いえいえ。屋敷に戻ったらちゃんと寝るんですよ」

あなた『うん』



人通り多くなった駅のホームを、人の間を縫って抜け、駅前広場に出た。

今日は何も仕事はないから、まっすぐ家に帰ったら思いっきりだらけよう。



しのぶ「それでは、私はここで」

あなた『お薬買いに行くの?』

しのぶ「はい。街に出ることは少ないので買っていこうかと思いまして」

あなた『そっか。じゃあまた今度ね!』

しのぶ「はい!さようなら~」



手を振り合って分かれ、駅と逆の方へ歩いて向かった。





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