で、菓奈さんのために何かしたくて部屋に戻ってきたわけだけど…何しようかな
ピロンッ
電子生徒手帳を見ると、メテヲさんからのメールだった。
- メテヲ -
〔 菓奈はだいぶよくなったんだけど、そっちは今どんな感じ? 〕
あまりの衝撃にいてもたってもいられず、メールを返信するより先に部屋から飛び出していた。
***
ー 2F 診察室 ー
バタっと勢いよく扉を開くと、しーっと静かにするように人差し指を立てているメテヲさんと、落ち着いた様子で眠っている菓奈さんがいた。
頭を下げて謝り、菓奈さんの方に目を向ける。
さっきよりもだいぶ顔色が良く、その上呼吸も整っている。
本当に良かった。
***
メテヲさんの言葉を聞いて安堵する。
あのときの菓奈さんを見て、少なからずあの時間の雰囲気を感じ取ってしまったのは私だけではないはず。
だからその分焦ったし、心配だった。
あ、そうだったメールの返信忘れてた…!!
メテヲさんに私たちが計画していることを伝えた(長くなるので割愛)
メテヲさんが何かを考えているそぶりをする。
あんまり良くなかったかな…?
電子生徒手帳をポケットから取り出し、メールの画面を開く。
一人一人こうやって口頭で説明してもいいけど、なかなかに大変だ。
私は菓奈さんのために準備もしないといけないし……
メテヲさんが診察室に再び入っていくのを後にし、私はとある人の部屋に向かった。
***
ピンポーン
翌日
ー 1F 食堂 ー
お昼近くの食堂内には全員が揃っていた。
その全員の中にはもちろん彼女も含まれている。
顔色も良く、ふらついていない。
昨日のメテヲさんと芽々さんの治療?が功を奏したようだ。
でもやはり精神的疲弊があるのか、少し疲れていそうに見える。
深刻そうな顔。
別に私はそんなに気にしてないのに……
手をばっと開き、これでもかというくらいの元気アピールをする。
学級裁判のとき多少思うことはあったけれど、私よりも辛かったのは当たり前だし、せっかくなら菓奈さんにも元気でいてほしいから。
オヒトヨシというのは…あのお人好し??
私が?
菓奈さんがにっこりと微笑んでくれた。
笑顔になってくれたのなら…よかった……かも?
日菜さんが満面の笑みを浮かべると、次の瞬間ポケットから紙を取り出した。
翠さんの話によると、やるギャンブルはトランプを使った『ダウト』というものらしい。(自分で調べてください)
7人ずつの2グループに分かれてするらしく、各グループで最下位の人には軽い罰ゲームがあり、勝った人同士での頂上決戦で負けた方が……翠さんと雨波さんが倉庫で見つけた、なんだっけ、ラッキードリンク…?ってやつを飲まないといけない。
そのラッキードリンクの中身は知らないけど、翠さん曰く、勝った人同士でやる罰ゲームが重いからこそスリルがあるんだって。
一つ目のグループは、私、芽々さん、瑠璃さん、日菜さん、メテヲさん、碧さん、菓奈さん
二つ目のグループは、翠さん、雨波さん、響さん、瑠夏さん、善さん、霙さん、麗奈さん
誰が勝つんだろう?
まぁ……翠さんは最有力候補に入るけど…雨波さんは運いいし、瑠夏さんは普通に頭良さそう。芽々さんはなんでもできそうだし、ああ見えてメテヲさんもこういうの強そう。
私は…普通に最下位候補……。表情読むのは得意だけど、表情に出やすいんだよね…
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!