「カーネリアお嬢様?このような場所でお休みになさってる暇はありませんよ?なにせお嬢様には、大量の課題がありますから!」
と言って、アリスから1枚の紙を渡された。大方、王妃様が出した課題内容が書かれているのだろう。しかし、こんな紙切れ一つに収まるぐらいの内容なら大丈夫だろうと過信して手紙に目を通した。
_カーネリア·オズベルト令嬢_
お元気ですか?
早速なのですが、カーネリア嬢への課題を言い渡します。第一の課題です!カーネリアちゃんにはライアンとこの夏休みを使って今一層に仲を深めて貰いたいと思っているの。だから、カーネリアちゃんのところにライアンを運んで貰ったの。だから、カーネリアちゃんのところに居るから一緒に過ごしてあげてね。
_王妃_
一体全体どういうことなのか……ライアン殿下が私たちの別荘に来ているだと……私たちの大事な家族旅行だったのに……どうしてくれるのよ!
「はぁー……」
「そんなに大きなため息をついてどうしたんですか?カーネ?」
この声は……振り返らなくても分かってしまう。絶対にライアン殿下だ。メタいことをいってしまえば、流れ的にとかあるもんな……
「そんなんじゃダメよ?ライアン?カーネリアを惚れさせる為にはもっと口説いていかないと!」
まてまて!この声の主はもしかしなくても王妃様じゃないか?えっと……ヤバイ……挨拶いないと……
「ご機嫌麗しゅうございます王妃殿下及び皇太子殿下……」
「カーネリアちゃん?そんなに堅苦しい挨拶はよして?ここは公式の場じゃ無いのだし……私、カーネリアちゃんのこと実の娘だと思っているのよ?」
なんだろう?言葉は怖くないけど威圧感が拭えない……王妃って存在はこうも偉大なモノなのだと悟らせられる。
「お母様、カーネが驚いておられます。少し席を外して頂けませんでしょうか?」
「そうよね!私としたことが……二人の大事な時間だし……ゆっくり話してねちょうだい?私はオズベルト公爵夫妻にご挨拶にいきましょーっと」
えっ……ちょっと待ってよ!二人っきりにされても困るんですけど!ねぇー!誰か助けて……












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。