第3話

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2022/06/22 01:15




あなた
おい、暇人共。さっさと起きて働きなさい
사쿠라
사쿠라
嫌だぁ...まだゲームの時間が...
あなた
ふざけてる?咲良は先輩の部類でしょ、さっさと起きて。
유진
유진
じゃあ新人の私は大丈夫ですか?
あなた
ダメ、起きなさい。ていうかお嬢様より遅く起きる執事とかある?なんで私が全員の部屋回らなきゃ行けないの?
채연
채연
ん〜...あ、おはようあなた
あなた
はいおはようさっさと部屋行って。
채연
채연
え、冷たくない?
あなた
寝坊した執事なんぞにかける言葉はない
사쿠라
사쿠라
酷〜笑
あなた
イェナより遅いからね君達。ていうか咲良、今日行ってって頼んだよね?
사쿠라
사쿠라
えぇ〜...だって無視されるんだもん...
あなた
...もう!いいからさっさと起きて着替え!
あなた
私は執事の執事までやってられないんだから!
유진
유진
上手いこと言いますね〜笑
あなた
はぁ...いいこと?私達執事はお嬢様達を守らなきゃ行けないの。単なる暗殺者のみならずサイバー攻撃を得意とする異質ハッカーやその他数多のお嬢様方を狙う人間をことごとく捻り潰す準備を常日頃からしておかなきゃならないって話何度もしてるよね?
채연
채연
お、おぉ...よく一息で言ったね笑
あなた
...私行くから。戻る時、全部屋見廻るからね?いなかったら給料から天引き。
유진
유진
えっ?!それは酷くないですか!?
あなた
なら今すぐ行け
사쿠라
사쿠라
お、鬼だ...鬼がいる...




私が目の前を通りかけた、従者の仮眠室。




大概の執事はここで寝てる。と言うのも、万が一があった時に用意された宿舎にいるようでは助けられるものも助けられないから。




これは私が敷いている事ではなくて、彼女らが自ら選んだ選択。




理由は単純にこっちの方が設備がいいから。と。




ここに居座り始めてからというもの遅刻も増えた。戻れと言っているものの、戻る気はなくて。




奥様が許してくださっているから良いものの、私が奥様だったら全員即解雇してる。




周りを見て、誰もいないことを確認して。




心の底からのため息を盛大に吐き出すと同時に、随分緊迫した様子で曲がり角から出てくるとある一人のお嬢様。




あなた
...へウォンお嬢様?どこへ行かれるのですか?
혜원
혜원
っ?!...なんだ、あなたじゃん。脅かさないでよ
あなた
なんだってなんですか...笑 如何なさいましたか、そんなに切羽詰まったお顔で。
혜원
혜원
いや、別に...お腹空いたのに、咲良がいなかったから自分で厨房行こうかなって
あなた
...誠に申し訳ございません。咲良に届けさせますのでご自身のお部屋へどうぞお戻りください。
혜원
혜원
え〜...いいよ、自分で取りに行く。それか着いてきてよ、一人だとつまんないし。
あなた
それは致し兼ねます、チェウォンお嬢様のお部屋へ向かわねばなりませんので...
혜원
혜원
ん〜...あ、そうだ。確かチェウォンの部屋の近くだよね?厨房。そこまで私も一緒に行くよ
あなた
いえ、それは...
혜원
혜원
いいじゃん、お腹空いたし。あなたもチェウォンの部屋まで話し相手いて楽しいし。どう?
あなた
...お嬢様が、そう仰るのであれば。行きましょうか笑
혜원
혜원
やった笑 あ、ちゃんと厨房の中まで来てね?シェフに怒られたくないし。あなたがいたら大丈夫でしょ
あなた
もしやそれが狙いで私と?
혜원
혜원
それもある。笑
あなた
相変わらず抜かりないですね...笑




咲良が寝坊すると毎朝のようにここで遭遇する、大食い代表へウォンお嬢様。




見た目とは裏腹に人一倍のスピードで人一倍の量をその細いウエストに詰め込んでいらっしゃる。




昨夜も私が出したはずの一人前をものの五分で平らげ、直後ワンホールのショートケーキをかじっていらっしゃった。




...きっとへウォンお嬢様は、胃袋にブラックホールでも飼っているのだろう。




今朝から厨房へ迎えるのが嬉しいのか、若干上機嫌なブラッ......へウォンお嬢様を連れて。




幅の広い廊下の中央を二人並んで、ゆったりと朝のお散歩を楽しんだ。




































あなた
では、私はこれで。お気を付けてお戻りください。
혜원
혜원
うん、ありがと。またお昼にね




シェフ殺しのフードキラー。




厨房に務める従者からそんな異名を密かに命名されていたへウォンお嬢様は、いつもの如く朝から沢山のものを口にされて。




満足したような笑顔を浮かべたへウォンお嬢様の後ろ姿を見送り、私はとある扉の前に立っている。




それはかつて私がほぼ一日中いた部屋で、今では一日一度しか顔を出さなくなった部屋。




この部屋の主は、大概の事を一人で成し遂げられてしまう為に執事の必要性がなくなってしまった。




...というか、私がいてもできることないから、と奥様から担当を外されたんだけど。




専属最終日に言われた。




一人は寂しいからせめて朝だけでも顔を見せに来て。




そんな要望を叶えるべく、私は毎朝この部屋へ立ち寄る。




今日も同じように。




目の前の扉を二度叩く。





































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