……私…どうしたらいいんだろ…
初兎君に相談…?
いや…あいつに逆らったら次、何されるか…
殴られたくない…
想像するだけで怖い…
………ッ…
『別れる』その方が…良いのかな…
でも…私を『好き』だって
言ってくれた
私は、過去の事で色々トラウマがある
家、両親の事
恋愛の事、そして…友人関係の事
私の親は今思えば本当にグスだった
両親共にお酒に溺れ
会社の事で腹が立ったら
私がサンドバックのかのような扱いをし
私を殴る
家事だって全部私がやっていた
友達と遊ぶ時間があれば家事をしろだの
勉強しろだの言われる
それはどんどんエスカレートし
会社から帰ってきたら会社の愚痴を言いながら
お酒を飲み
私を殴る
会社が休みの日は
私を学校に行かせず
一日中私をひたすら殴る
ある日…とうとう私は倒れた
原因は寝不足、疲労、ストレスだと言う
そして…殴られた箇所の問題
と、医師から言われた
家で倒れ、私に用があった初兎君に見つけられた
私の隠し事に付いて気づいていた初兎君は
直ぐ警察を呼んでくれた
初兎君の証言、私の証言、周りの人の証言で
虐待の事に付いて直ぐ分かった
今、親は刑務所に居るという
そして…恋愛事情
顔がいいだの何だの言って
顔や体目的で告白してくる奴が居た
私はその頃から初兎と付き合っていた為
全ての告白を断ってきた
そしたら、急に皆から避けられた
何でかって聞くと
カーストトップの一軍女子が
彼氏に振られたらしい
その理由は
私を好きになったらから
と、それだけ言われて振られたらしい
彼氏居る癖に他の男まで
色目を使って、落として
『性格悪いね、男遊び野郎』
って言われた
そんなつもりは無かった
私は初兎君以外と話さないし
初兎君以外の男子と話す訳がない
それなのに、皆その女子の事だけを信じて
私を無駄に避けた
元々友達だった子たちも
『そんな事する子だったんだ信じらんない』
『少し顔がいいからって
他の男に手出すとかありえない』
って言われたのに
それでも初兎君は私を好きだって
言ってくれた
ガチャ
タッタッタッ
ガチャバタンッ!
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。