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第7話

微睡み ・5
105
2025/12/23 07:18 更新
んっ…ふ、ぅ

息が続かない。
体がいちいち反応してしまうのと同時に、肺もびくつく。

高橋さんは手を伸ばして少し肩に寄せ、いつのまにか視点は上へと向いていた。

膝枕のせいでより頭がふわふわする。
必死に息をしようと、口が塞がらない。

微かに、先程のハーブティーの香りがした。
た、たかはしさッ…
……吸って、吐いて

胸のあたりをぽんと優しく叩かれる。
赤子をあやすように、心地いい一定のリズムで。
ただ静かで、互いの息の音だけが聞こえる。

時折、側にある公園からボールの弾む音と、子供の笑い声が聞こえた。
少しその音に耳を傾けただけで、こちらの存在を位置付けるようにシャツの袖で遊ばれる。

こんな近くから優しい視線を向けられるのは久々で、どこか気恥ずかしささえ覚えてしまう。
いい大人がどうしたとか、そんな考えも抜けていた。
あ、あの……

こちらが口を開けば、すぐに反応した。
あまり、見ないで頂けると…//

咄嗟に「仕事なのは分かっているのですが、」と付け足す。

自分がどんな顔をしているのがだいたい想像できてしまって、恥ずかしさに顔を覆う。
…佐藤さんは初めてですから。
初回のお客様だとやっぱり否定したくなるんでしょうね、皆さんキャンセルを希望されるんです

「ですが、」とそのまま目を伏せてから言葉を続けた。

落ち着いていて涼やかな声が、上から落ちる。
こちらに寄りかかってしまえば、案外どうでもよくなるものです。
今までの反動が来てると思えば、楽になります

「もちろん、無理にとはいいませんが」と口の端を持ち上げる。

自然に第一ボタンを開けられ、鎖骨から体が反応した。
んは、かわいいですよ…

急に褒められたようで、思わずぎょっとしてしまう。

幼少期以来のその言葉に、体を縮めた。

💬 元ネタより控えめなのなに

  あと結構前にタイトル変えました🙏

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