1月、、
まだまだクリスマスはだいぶ先の事とはいえ
仕事は山のようにある。
サンタクロースみたいに
プレゼントをエルフが工場で作ってくれて
それを配ればいいだけ、なんて事は俺達にはない。
石炭も木の棒も自給自足。
それらを入れる袋なんて毎年自分たちで縫うくらいだ。
石炭を採掘することから始まる
ブラックサンタの仕事始め。
仕事始めにふさわしいだろ?
手も、顔も黒くなるこの作業。
仕事が終わって鏡を見るとゾッとする。
黒い顔に眼球だけ白くて
本当にブラックサンタみたいで。や、
本物のブラックサンタなんだけど。
最近は採掘出来る石炭も減ってきて
古株ブラック連中からは
もう木炭作るしかないんじゃないか、
なんて話も出るほど、、
木炭作るなんて、、 いま以上にキツい、、
なんだ?
テーブルの下に、
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サンタさんへ。
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僕は日本に住む古川徳次郎です。
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今年はいい子にしてました。だから
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Switch2をよろしくおねがいします。
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古川徳次郎より
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こんな大事なもん落としてくんじゃねーよ、、
てかこんなとこにあるけど
この子はプレゼント貰ったのか?
まさか プレゼントが渡ってないなんてことねーよな?
俺はどうにもできないんだ。
ブラックサンタだから、
12:25 おい 12:25 おい
既読
なに? 12:25
12:26 手紙忘れてる。
既読
なんの手紙? 12:26
12:27 サンタへの手紙。
既読
なんて子? 12:27
12:28 古川徳次郎くん
既読
今から取りに行く。12:28
はや、
てかどっから出てきた?
なんだよ、
今日はやけに突っかかってくんな、、
エルフのくせにクリスマスが嫌いなんて、、
意味わかんねぇ。
棚の上のエルフになるには
細かな適正と資質があるって聞く。
それをパスしたんだろ?
なのに、、
俺はお前が羨ましい。
俺はクリスマスが好きだった。
昔からずっと、
クリスマスを指折り数えて、、
空を見ながら何度もサンタに話しかけた。
サンタだけは俺の味方だって、信じてた。
サンタになりたいなんてそんな事望まないよ。
でも、せめて
だけど俺は
サンタとは正反対の、、
ブラックサンタにならなきゃいけなくなった。
あれ、
俺はなんで
ブラックサンタに
ならなきゃいけなく
なったんだっけ?
こいつ、、
なんでも挟めば
サンドイッチになると思ってんじゃねーよ。
てか 挟んでもねーよ。
切ってもないハムの上と下に
パン置いただけじゃねーか。
サンドイッチ伯爵もサンドイッチマンも
これをサンドイッチとは言わねー、、し呼ばねー、、
仮に俺がこのサンドイッチもどきを食べることで
お前が満足するとしたらそれはサディズムだし
サド公爵であって サンドイッチ伯爵ではない。
ジャンクの王道じゃん、、
俺はカモミールティーが好き。
香りが落ち着くし、、
ビールなんかより身体があったまると思うんだけど、、
あれ、
俺さっき何考えてたんだっけ。
忘れちゃったな、
















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。