第2話

#2 新入居者
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2026/05/02 00:00 更新





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アイス買ってこー
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はいはい
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……



学校案内も何故かふたりが着いてきて、
結局、一緒に帰る流れになってしまった。



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あなたは何にする?
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え?
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ほら、アイス



両手にアイスを持っているギュビンが
「これも美味しいよー」と言いながらどれにするか進めてくる。


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でも、私…いま財布持ってなくて
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ギュビンが払うからいいよ
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でも申しわけな、
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御曹司だから、いいの
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ふふ、えっへん




ドヤ顔をしてきたギュビンは
「じゃあ、俺のおすすめにするね」と、私が選ぶ権利もなく、レジにアイスを持って行ってしまった。






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はい、どーぞ
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ありがと、う



ギュビンが御曹司?


ということは、義母さんが言ってたのは
ギュビンのことだったのかな…

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モグモグ
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あ、そういえば



もうアイスを食べ終えたらしいギュビンが、思い出したというように喋りはじめる。


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あなたは寮に入るの?
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寮…?
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俺たちは寮に住んでるんだけど、
あなたもそうするのかなって



寮というのは
学校の近くにある寮のことだろうか。

そんなのがあるのは初耳なんだけど。


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寮は楽しいよ
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俺たち以外にも人いっぱいいて
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ギュビンみたいな御曹司もたくさんいるよ



ギュビンみたいな御曹司がたくさん……?


御曹司はひとりだけじゃないってこと…?


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あ、でもなんか朝、寮に
新入居者がいるって張り紙見た気がする



と言っていると、
その寮とやらに着いていて、「ほら」というように
張り紙を見せられる。

そこには確かに
新入居者が決定したみたいなことが書いてある。


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でもそんなこと
聞いた覚えがないんだけどな…



と義母さんとの会話を思い出していると
おかえりー


二階に繋がっているであろう階段から
ぞろぞろと人が降りてきた。



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あ、ハンビンナ
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今日は帰り遅かったね
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またギュビンが先生に怒られて
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また怒られたの?
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いや、怒られてないし
ハオも"また"って何?
ㅋㅋㅋ

なかなか会話についていけなくてあたふたしていると、
1人の生徒と目が合う。



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え、と…どちら様?




その一言に、全員の視線が私に向く。

空気と化してたから、私に突っ込んでくれてありがとう。


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えーと、…
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あなただよ、明日からの転校生なんだって



と私が自己紹介をする前に、
ギュビンが代わりにしてしまった。




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お前に聞いてないわ
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親切に言ってあげたんだよ



私に突っ込んでくれた少し怖めの人とギュビンが戯れあっていると



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あ、!君が!



突然大声を出しながら、私の手を握ってくる。


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新入居者さんだよね?
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キムあなたさん
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あ、はい…そうです?



何故か苗字も知られていたので、
ギュビンが言っていた新入居者というのは私のことらしい。



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ああ、ハンビンが言ってた子だ
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そうそう



私の何を言ってたんだろう。個人情報的な?



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寮は僕が案内するから
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あ、でも先に自己紹介だね
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僕はソンハンビン
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一応、生徒会長やってます
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で、こっちが
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ハオだよ、よろしくね


整った顔を覗かせて、握手を求められるから
恐る恐る手を握る。


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俺はパクゴヌクです
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なんで敬語 ㅎ
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あなたさん、同い年?
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あ、高2です
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うん、同い年
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だからお前に聞いてないって
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まあまあ、ㅎ



ギュビンとゴヌクは結構仲が良いのかな? ←



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まだ、他にも寮生はいるんだけど
会った時に紹介するね
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あ、ちなみに今
紹介した僕たちは全員高2だから
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仲良くしようね
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うん、よろしく、ね



無表情だと感じが悪くなるかもと思って
笑顔で返してみる。


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え、かわいい!
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…ばか




ギュビンは定期的に可愛いという言葉を発するみたいだから、間に受けない方が良策らしい。














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