第16話

#16 俺に
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2026/08/11 08:00 更新








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ふぅ…こんなもんかな





テストも前日に迫って、ひとりで図書室で勉強中。


最初は人も多かったけど、下校時刻に近づくと人はいなくなって、いつの間にか私だけになっていた。

鞄に荷物を詰めて、帰りの準備をしていると、



ごめん!匿って!
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えっ、ちょっ…!


突然扉を勢いよく開けてきた誰かに腕を引っ張られて、
貸出カウンターの中に押し込まれた。


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いきなり、なんですか…!
…しーっ


口元に人差し指を当てられる。





ほんとにここ?
さっき入ってくの見たのよ!
誰もいないじゃん
見間違いだったんじゃない?





何人かの女の子たちの声が聞こえてきたけど、私の腕を引っ張った人は、そのまま女の子たちがパタパタと去っていくのを確認してから、外に出た。






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いきなりごめんね
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びっくりさせちゃって
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ほんとですよ
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いきなり引っ張られて…



ネクタイの色を見ると、3年生だった。


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…?

なんかずっと見つめてくる…


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あなたちゃんは、
きゃーきゃー言わないんだね
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…何にですか?
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俺に


なんて真剣な顔で答えてくるから、
思わず笑ってしまう。

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…ㅋㅋ
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笑いすぎじゃない?ㅎ


最初は怖い人だと思ったけど、微笑んだ顔はすごく可愛らしい人だと思った。


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あの女の子たちは…?
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俺も知らない
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見つかると捕まるから
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逃げてたとこに、
ちょうどあなたちゃんがいた




この先輩も、モテる人ってことか…


ん? ていうか…


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あの、すみません
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私、名前教えましたっけ



あなたちゃんって
普通に呼ばれたから違和感なかった。


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名札に書いてあるじゃん
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あ、


確かにと思って、この人の名札を探すけど、見当たらない。


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俺にはついてないよ
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多分、取られたんだよね
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どの子だったかな
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( …なんなの、この人 )
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あ、俺はマシュー
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いや、ウヒョン?
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でも、メテュとも呼ばれてるし…


うーんと考えながら自分の名前をたくさんあげてくる。


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あ、メテュオッパって呼んで!
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え、無理です
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…つれないな、あなたちゃん
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メテュ先輩にしておきます



初対面の人をオッパ呼びする勇気はなくて、
無難に先輩呼びにすることにした。

もう会わない気がするし。


そう思ってたけど、












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ねえねえ、暇
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私は暇じゃないですよ



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一緒に授業さぼらない?
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真面目なのでさぼりません!



こんなに絡まれることになるとは思わなかった。













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メテュペンの皆様、お待たせしました。
やっと出せました…ㅠ


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