第3話

一日目
242
2023/12/05 13:30 更新
最初に、主人公のあなたのセリフに「」がある場合はゲームの中でのセリフを表しています。
分かりにくくてすみません。


誰と帰りたい?
►莉犬くん
►ころんくん
►るぅとくん
►さとみくん
あなた
んー…どうしよっかな…
ゲームの説明に書かれてあった。
選択肢によって誰と付き合うかが決まる、みたいな事を。
そういえば、誰のルートで進めるのかを決めていなかった。
正直、かなり迷っている。
明るくて可愛らしい。しかも幼馴染みポジションの莉犬くん
冷たそうだけど、意外と主人公を気にかけてくれているころんくん。
しっかりしてて、誰にでも優しいるぅとくん。
大人っぽくて、面倒見のいいさとみくん…。

さらに皆、顔があまりにも良すぎる。
全員と付き合ってみたいくらいだ。
10分くらい時間を使って、ようやく一人を決める事が出来た。
さとみくん。
顔も声も、正直タイプだし、優しくて頼りになるお兄さん的な人。
この人にしよう。
わたしは選択肢の「さとみくん」と書かれたボタンをタップした。
あなた
「さとみくんがいい…かな。」
Satomi
え、ホントに?
Rinu
ええぇぇー!?さとみくんいいなぁ…
Colon
いいなぁ…
あなた
「?ころんくん、今なんて…」
Colon
別に。なんでもない
Root
さとみくん!あなたちゃんに変なことしないで
くださいね!?
Satomi
わかってる。つーかそんな事しねぇよ
あなた
「るぅとくん、大丈夫だよ。なにかあったら連絡するから」
Root
それならいいですけど…
Rinu
さとみくんずるいよぉ~…あなたちゃん、
今度、一緒に帰ってくれる?
あなた
「ふふっ、いいよ。一緒に帰ろうね!」
Satomi
…お前ら、そろそろ休み時間も終わるぞ?
あなた
あ、そうだね。
わたし達は一年生のクラスに、さとみくんは二年生のクラスに戻った。
そして放課後、帰りの準備を済ませて教室を出ると、すでにさとみくんが来ていた。
あなた
ごめんね、待たせちゃったかな…?
Satomi
いや大丈夫。今来たところだし
じゃあ、行くか
あなた
うん!
さとみくんと玄関まで向かうと、上履きからローファーに履き替え、
街中を二人で歩く。
沈黙が続く中、わたしは何か話す内容はないかと必死に頭を回転させていた。

すると、さとみくんが突然口を開いた。
Satomi
…良かったのか?転校初日に年上のよくわからない男と
二人で帰るなんて…莉犬とかの方がもっと楽しめたはずなのに
あなた
「いいよ。さとみくんと帰りたいって言ったのはわたしだし…
それに、さとみくんと一緒でも、十分楽しいよ?」
Satomi
あなたちゃんがそれでいいならいいんだけど…
再び沈黙が続く。
ふと、顔を挙げると、すぐ目の前にキッチンカーが見えた。
よく見てみると、それはSNSで話題になっていたクレープのキッチンカーだった。
美味しそうなクレープの写真を見て、食べてみたいと思っていたところである。
あなた
「クレープ…」
Satomi
……?あぁ、あのキッチンカーの事か?
あなた
「うん」
Satomi
食べるか?クレープ
あなた
「えっ、いいの!?」
Satomi
あなたちゃんが食べたそうな顔していたし
そんなに分かりやすい顔をしていたのだろうか。
なんだかそれを見られていたと考えると、ちょっとだけ恥ずかしい。

二人でクレープを買って、近くのベンチに座る。
わたしはチョコバナナクレープ。
さとみくんはいちごチョコクレープを頼んでいた。
あなた
「ん~♡おいしい!」
トッピングもたっぷりで、生地はもちもちしている。
ほっぺたがとろけちゃいそうな味に、わたしは笑みが溢れる。
Satomi
あなたちゃん、口にクリーム付いてる
あなた
「えっ!?どこ?」
Satomi
ほら、ここ
さとみくんはわたしに近付くと、唇に付いたクリームを手で取り、
それをペロッと舌で舐めた。
Satomi
あなたちゃん、かわいい
あなた
「さ、さとみくん…?」
わたしは彼の言葉に顔が熱くなる。
さとみくんは悪戯っぽく笑うと、そのままわたしから離れた。
Satomi
冗談だよ。そろそろ行こうか
あなた
「う、うん…」
その後も一緒にクレープを食べながら帰り道を歩いたけれど、
ずっと、わたしの胸のドキドキは収まらないままだった。

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