翌日。
私はいつもどうりの通学路を歩き、学校に着いた。
今日は課題提出日だったかな。魔理沙はちゃんと出したのかな。
なんて思いながら上履きにはきかえる。
そこでチラッと魔理沙の下駄箱を見てみる。
「魔理沙はまだ来てないのね」
当たり前のように靴は入っていなかった。
まぁ、うん。あの子がこんな時間に来るわけないか。
魔理沙は言うまでもなく問題児で、そこらでは『大胆不敵な問題児』なんて言われてる。
その名前の通り、大胆不敵で問題児。この前なんて先輩に説諭してた気が...
他に数多の遅刻やサボり、未提出の課題など等。
まるで漫画に出てくる不良である。だがしかし勘違いしないで欲しい。
魔理沙は無差別に暴力を振るったりもしないし、
他人な迷惑はかけていない。(ガッツリかけてます。教師の人達に)
それに本人曰く危なくなったら本気を出すとのこと。留年しなけりゃいいけど。
お、なんて思っていたら教室に着いたようだ。
...今日は後ろから入ろう。
私は後から扉を開け、自分の席に座った。
意味もなく周りを見渡す。
当たり前だけどやっぱり居ないか。
私は一限目の準備をし、昨日図書室で適当にで借りた本を開いた。
さて、魔理沙を待つとしますかな。
おかしい。
魔理沙がまだ来ない。
遅刻は遅刻でも、SHRのチャイムがなったすぐあとに来ることが多い。というかいつもそれだ。
今はもうチャイムがなって数分たっているのだか...魔理沙どころか担任までも来ない。
今日は遅めの遅刻なのだろう。
「おいコラ静かにしろー。チャイムなってんぞ」
気だるそうな声と共に担任が入ってきた。やっと来たか...この人いっつもやる気なさそうね...
「出席とんぞー。体調悪い奴いるかー?」
「はーい!」
「おー。どうしたー高橋」
「霧雨がまだ来てませーん。今日は遅めの遅刻っすかー?」
「霧雨は今日休みだ。風邪をひいたらしい。お前らも気をつけろよ」
今日は休みらしい。バカは風邪をひかないとか何とか聞いた気がするけど、そんなことは無いみたいだ
珍しいこともあるもんだ。
そのまま一、二、三、四時限目が終わり、今はやっと昼食時間。
そこで、私は気づいたことがある。
「私、このクラスで魔理沙以外に友達いなくない...?」
そういえば、いつも休憩時間は魔理沙と過ごしてたから...
ん?もしかしなくても私今『ボッチ』なのでは?
いや、そんなはずは無い。私にだって魔理沙以外に1人や2人ぐらい友達が...
ボッチと言う状態を否定したい私は教室の周りを見渡した。
...1人でいい気がしてきた。てか、なんで友達とか探してんだろ。
別に魔理沙がいれば良くない?1人で昼ごはん食べればいいじゃん。1人で本読んどきゃいいじゃん。
あー、そういえば今日1人で昼ごはん食べたかったからなー。ちょうどいいなー。
いつもうるさい人がいないからなー。今日は静かに食べれるなー。
あれ、なんか視界濁ってきた。もう花粉とかそういう時期?早くない?
ズズッ
あ、なんか鼻水も出てきた。今年は花粉の年なのかな。
なんでもいいや、とりあえず弁当だそ...
「あ...」
こんなことがあっていいのか。いいや、あってはならない。
私としたことが弁当を忘れるなんて。
まぁ別に?今日は購買で買い食いしたい気分だし。ちょうどいいわ。
神よ、私が一体何をしたというのだ。
財布も忘れてしまうなんて。
関係の無い神様を恨みながら、私はどこかも分からない廊下をただボーっとして歩いていた。
いつも一緒の友人がいなくて、仕方なく1人で昼ごはん食べようとしたら弁当を忘れ、購買でパンを買おうと思っても財布を忘れる。
終いには1人で何も考えずに廊下を歩いている。単なる暇つぶしに過ぎない。
1日が長く感じる。早く終われ。
というかそろそろキャラが出ないとこの回ほぼ会話なしで終わるんだけど。会話のない私視点の小説とか誰得だよ。頼むから誰か出てきて欲しい。出てきてください。
「あら、アリスじゃない」
先程の私の願いが叶ったのか、聞き覚えのある声が私の名前を呼んだ。
すみません、思ったよりも前回との差が空いてました。
差が空いていたのにも関わらず短くてすみません。
一週間に一回とかほざいてた輩はどこですかね。ここですよ。
理由を言いますとね、続きがどうしても思い浮かばなくて...
今回は大急ぎで書きました。なので、誤字脱字があるかもです。
その時は脳内変換、そっと教えてくれると嬉しいです。(甘えんなカス)
結局アリスさんの願いは届かず、会話は先生と高橋だけでしたね。
次回は多分本編とかではなく今更な3人の設定だと思います。
その間に頑張って続き考えてきます...
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!