
音が鳴り続け、舞台に灯りがつく。
其処へ1人の少女が軽い足取りで舞台へ立つ。
誰に語りかけているのかは分からない
観客は飽きてきたのだろう。
ポップコーンを食べる音だけが鮮明に響く。
誰も彼女に見向きもしない。
彼女が小型ナイフを3つ程取り出し、
お手玉の様に回し始める。
観客は彼女に釘付けだ
彼女は視線が欲しかったのだろう。
チェーンソーを軽々と持ち上げてくるりと回して魅せる
だんだん観客は焦りを感じているのが空気の揺れから感じる。
ガタンと重たい音と共に腕が転がる。
観客は一気に青ざめて悲鳴が聞こえる。
彼女は焦りもせず、いつもの事だと言う顔で
片手で腕を拾い、こう告げた。
彼女が片手で杖を振ると飴が降ってきた。
これは彼女の毎度お馴染みのフィナーレ
だが降ってきたのは青色の飴や黒ばかりで
赤色の飴は一つもなかった。
演技の様に酷く偽った声色で話す彼女。
だがパニックになっている観客は、何も頭に入らない。
まるで[ 腕が取れるまでが演出だ ]
と言うように彼女はひどく落ち着いて居た。
青は悲しみ、怯え、焦りを指し
赤は過度な興奮、期待などの甘い感情
黒は恐怖を指す。
その日のサーカスの記憶は誰1人覚えていない
SHUGAR CIRCUは突然と消えた。
甘い匂いと透明な飴を一粒残して。
そして失敗作な彼女はこう呼ばれたそうだ。
[ 溶けきれなかった飴 ]と。
さて、この話はもうお終い。
レディにはこんな痛々しい長話は聞かせたくないからね。
あれ、誰一人覚えて無かったんじゃないの?
そう疑問に思ったレディもいるだろう。
私が話し終える時には必ずそんな疑問を持つんだ。
まぁレディの願いなら仕方ない。
最初のクエスチョンはこうしようか。
アンケート
🤡 / ワタシは誰だろう
団長
18%
観客
14%
着ぐるみ
14%
人では無い
55%
投票数: 170票

















編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!