第52話

52
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2021/01/23 09:23 更新
私の彼氏はモテる。見た目はもちろん、勉強も運動も出来る。そして優しい。

そう…あの日までは・・・

モトキ
モトキ
あなたー!おはよう!
(なまえ)
あなた
おはよー!
モトキ
モトキ
んー、今日もカワイイね!
(なまえ)
あなた
ありがとう!
モトキ
モトキ
はい!おいで!
モトキは両手を大きく広げた。
あなたはその腕の中に飛び込んだ。
(なまえ)
あなた
ん?香水つけてる?
モトキ
モトキ
ちょっとだけね…
今まで、香水をつけたことがなかったモトキが香水をつけるなんて…少しだけ心がざわついた。
それ以外はいつもと変わらない。

いや…気づきたくなかっただけなのかもしれない。

一緒にいると少しずつ変わっていくモトキ。
登下校は一緒だけど、手を繋ぐことが減っていく。

そして私といても、常に携帯を気にする。
電話はしないけどLINEとかはしているみたい。

LINEの頻度は増えていき、私の前でも気にもせずにLINEをしている。
(なまえ)
あなた
ねぇ…モトキ。
モトキ
モトキ
ごめん!急用できたから帰るね!
(なまえ)
あなた
・・・
モトキの変化を感じてから1ヶ月以上が経った。

変化を感じる前は毎朝、迎えに来てくれたモトキも今は来ない。帰りも別。行くとこがあるとか、急いで帰りたいとか…本当に用事があるかもしれないと思いながらも、どこか避けられてるような感じもする。このまま付き合ってていいのかなぁ?
~あなたの部屋~
茉莉(まつり)
茉莉(まつり)
あなた、元気だして。
(なまえ)
あなた
茉莉…ありがと。
シルク
シルク
モトキどうしたんだろうな。
(なまえ)
あなた
他に好きな人ができた…とか?
マサイ
マサイ
えっ?まさかそんなこと…
(なまえ)
あなた
でも、避けられてる気がするし…
しばらく会話もないし…
シルク
シルク
俺も気になってモトキに聞いても
『何でもない』しか言わない。
(なまえ)
あなた
私…何かしたかな?
茉莉(まつり)
茉莉(まつり)
あなた…
マサイ
マサイ
・・・
シルク
シルク
マサイ…どうした?
マサイ
マサイ
・・・
(なまえ)
あなた
マサイ?
マサイ
マサイ
うん…落ち着いて聞いてね。
(なまえ)
あなた
うん…
マサイ
マサイ
この間の日曜日に、真琴と買い物に行ったんだけど、そのとき…モトキ見かけたんだ。女の人と一緒だった。
シルク
シルク
はっ?それマジ?
マサイ
マサイ
俺は気付いたけどあっちは気付いてなかったみたいだな…
茉莉(まつり)
茉莉(まつり)
ウソでしょ…
(なまえ)
あなた
どんな感じに見えた?
マサイ
マサイ
…付き合ってんのかな?って思った。
シルク
シルク
何で?
マサイ
マサイ
腕組んで、歩いてた。
茉莉(まつり)
茉莉(まつり)
モトキー!もう何やってんのよ!
(なまえ)
あなた
そっか…
マサイ
マサイ
ごめんな…
(なまえ)
あなた
マサイは何も悪くないから…
マサイ
マサイ
言わないでおくっていう選択もあったんだけど…やっぱり言った方がいいかなって思って。
(なまえ)
あなた
ありがとう。悩ませてごめんね。
茉莉(まつり)
茉莉(まつり)
女の人見えた?
マサイ
マサイ
うん。たぶん年上だと思う。
大人の女の人って感じ。
シルク
シルク
そうか…
茉莉(まつり)
茉莉(まつり)
ねぇ…明日って土曜日だよね?
(なまえ)
あなた
そうだよ。
茉莉(まつり)
茉莉(まつり)
明日、みんなで出掛けない?
シルク
シルク
いいけど…何、考えてる?
茉莉(まつり)
茉莉(まつり)
マサイが二人を見たっていう場所に
行かない?
マサイ
マサイ
行ってどうする?
茉莉(まつり)
茉莉(まつり)
もし、二人を見かけたら問い詰める!
(なまえ)
あなた
茉莉…
茉莉(まつり)
茉莉(まつり)
このまま好き勝手させない!
シルク
シルク
よし、行くか!
マサイ
マサイ
あなたは大丈夫か?
(なまえ)
あなた
うん。ハッキリさせたい。
マサイ
マサイ
俺らがいるからな。
茉莉(まつり)
茉莉(まつり)
明日の10時、駅集合ね。
~次の日~
茉莉(まつり)
茉莉(まつり)
おはよ。
シルク
シルク
おーっす。
マサイ
マサイ
おはよー。
(なまえ)
あなた
おはよう。
シルク
シルク
じゃぁ…行くか。
茉莉(まつり)
茉莉(まつり)
マサイ、案内よろしく!
マサイ
マサイ
あぁ。
(なまえ)
あなた
今日いるかな?
マサイ
マサイ
この間はいたけどな。
シルク
シルク
いなかったら別の日に探せばいいさ。
茉莉(まつり)
茉莉(まつり)
もし、いたとしても…その光景を見るのがツラいね。
(なまえ)
あなた
・・・
シルク
シルク
あなた、大丈夫か?
(なまえ)
あなた
うん。覚悟は決めてきたから。
マサイの案内でモトキを見かけたら場所へと移動する。移動中もモトキを探しながら歩く。
マサイ
マサイ
この辺だったはず!
シルク
シルク
見た感じは…いなさそうだな。
茉莉(まつり)
茉莉(まつり)
しばらくこの辺で待ってみる?
(なまえ)
あなた
うん。
マサイ
マサイ
ここにずっといるのも。近くのカフェならこの辺見えるし、入らない?
シルク
シルク
そうだな。いつ現れるかわかんねーもんな。コーヒーでも飲みながら待つか。あなたも茉莉もそれでいいか?
茉莉(まつり)
茉莉(まつり)
オッケー!
(なまえ)
あなた
いいよ。
~近くのカフェ~
シルク
シルク
このコーヒーうまっ!
マサイ
マサイ
だろ?美味いだろ?
茉莉(まつり)
茉莉(まつり)
雰囲気もいいし、通っちゃいそう!
(なまえ)
あなた
本当においしい!
マサイ
マサイ
少しは緊張がほぐれた?
(なまえ)
あなた
うん。もしかして…気付いてた?
マサイ
マサイ
そりゃ、気付くさ。集合してからずっと難しい顔してたから。
シルク
シルク
緊張するなっていう方がムリだよな。
茉莉(まつり)
茉莉(まつり)
少しでも緊張がほぐれてよかった。
(なまえ)
あなた
みんなありがと。
マサイ
マサイ
あとはモトキが現れるか。
シルク
シルク
あなたはさ、モトキとずっとデートしてないんだろ?
(なまえ)
あなた
何回か誘ったんだけど、その日は予定があるって言ってた。
茉莉(まつり)
茉莉(まつり)
モトキと別れたわけじゃないよね?
(なまえ)
あなた
それもどうなんだろ。別れようとは
言われてないけど…
マサイ
マサイ
他の人とデートは、アウトだよな。
(なまえ)
あなた
別れるのも時間の問題かも。
シルク
シルク
あなた……
茉莉(まつり)
茉莉(まつり)
もうどうせなら現れてほしいわ。
マサイ
マサイ
なかなか来ねーな。
しばらく待っていると…
(なまえ)
あなた
あっ、あれモトキじゃない?
シルク
シルク
どこ?……あれか!
茉莉(まつり)
茉莉(まつり)
女の人といる。マサイが見た
女の人って…あの人?
マサイ
マサイ
うん。あの人だ!
(なまえ)
あなた
大人っぽいね…私と全然違う…
シルク
シルク
あなたはそのままでいいんだよ!
(なまえ)
あなた
ありがと…
茉莉(まつり)
茉莉(まつり)
よし、行くよ!
マサイ
マサイ
あぁ。
シルク
シルク
大丈夫か?俺らだけで行こうか?
(なまえ)
あなた
大丈夫。一緒に行く!
カフェを出て、モトキのいる場所へと向かう。
茉莉(まつり)
茉莉(まつり)
モトキ!
モトキ
モトキ
あっ…
シルク
シルク
お前、何やってんの?
モトキ
モトキ
いや…これは…
マサイ
マサイ
お前…あなたと別れたいの?
モトキ
モトキ
別れたい訳じゃ…
(なまえ)
あなた
でも、こんなとこ見たら…
茉莉(まつり)
茉莉(まつり)
もし、あなたに別れたいって言われたら、受け入れるしかないよ?
モトキ
モトキ
俺は…別れたくない…
シルク
シルク
この状況でよく言えるな!
マサイ
マサイ
この間の日曜日もその女性といただろ!俺、見てんだよ。
茉莉(まつり)
茉莉(まつり)
二股はよくないよ。
(なまえ)
あなた
・・・
元カレ(大我)
元カレ(大我)
あれ?あなた?
(なまえ)
あなた
大我!
元カレ(大我)
元カレ(大我)
んー?何か…修羅場?
茉莉(まつり)
茉莉(まつり)
何でアンタがここに?
元カレ(大我)
元カレ(大我)
買い物に来て、あなた見かけたから、声かけただけ!
シルク
シルク
で、モトキ。どうすんだよ!
マサイ
マサイ
帰るなら今のうちだぞ!
モトキ
モトキ
・・・
シルク
シルク
何で帰るって言わねーんだよ!
マサイ
マサイ
落ち着けシルク!
元カレ(大我)
元カレ(大我)
えっ?二股?
茉莉(まつり)
茉莉(まつり)
そうだよ。もういいから大我は
どっか行って!
元カレ(大我)
元カレ(大我)
そういうことか…
モトキ
モトキ
・・・
元カレ(大我)
元カレ(大我)
彼氏さん!俺、言ったよな?あなたのこと泣かしたら奪いに来るって!
(なまえ)
あなた
大我…
元カレ(大我)
元カレ(大我)
あなた、行くよ!
大我はあなたの手をとり、歩き出す。
(なまえ)
あなた
ちょっと…待って!
元カレ(大我)
元カレ(大我)
一度は身を引いたけど…あなたを泣かせるのは許さない!
(なまえ)
あなた
どこ行くの?
元カレ(大我)
元カレ(大我)
とりあえず…俺んち?
(なまえ)
あなた
いや、それはちょっと…
元カレ(大我)
元カレ(大我)
そう?んじゃ…
(なまえ)
あなた
ねぇ、彼と別れても大我とはつき合わないよ?
元カレ(大我)
元カレ(大我)
分かってるよ。
(なまえ)
あなた
はぁ~……(ため息)
元カレ(大我)
元カレ(大我)
さぁて…どこ行こうか…
俺はどっちかの家でもいいけど?
(なまえ)
あなた
どっちの家でもダメだよ。
元カレ(大我)
元カレ(大我)
しょうがねぇな。公園行くか。
(なまえ)
あなた
うん…
元カレ(大我)
元カレ(大我)
なー…何あったか聞いていい?
1ヶ月くらい前からの香水のこと、それから少しずつ変わっていったこと、今日までのことを話した。
元カレ(大我)
元カレ(大我)
辛かったな!よく、がんばった!
大我が優しく頭を撫でてくれる。その優しさに我慢していた涙がとまらなくなる。すると大我に抱きしめられた。
元カレ(大我)
元カレ(大我)
泣きたいだけ泣け。ずっとこうしててあげるから。
(なまえ)
あなた
うぅ……
~その頃~
茉莉(まつり)
茉莉(まつり)
モトキ…もうあなたと別れたら?
マサイ
マサイ
茉莉!!
茉莉(まつり)
茉莉(まつり)
もう、これ以上あなたが傷つくの見てられない…あなたのこと諦めて、大我に任せたら?アイツ、変わったし…
モトキ
モトキ
あなたを…諦める?
茉莉(まつり)
茉莉(まつり)
少なくとも今のモトキより大我の方が幸せにしてあげれるんじゃないの?
シルク
シルク
茉莉…言い過ぎじゃね?
茉莉(まつり)
茉莉(まつり)
何で?今まであなたがどれだけ傷ついたか知ってるでしょ?今日だってどれだけ傷ついたと思ってるの?
シルク
シルク
それは分かってるけど…
茉莉(まつり)
茉莉(まつり)
きっとあのコ…今頃泣いてる…
モトキ
モトキ
泣いてる?アイツの前で?
マサイ
マサイ
だろうな。一人でいるわけないし。
シルク
シルク
そういや、どこ行ったんだろうな?
茉莉(まつり)
茉莉(まつり)
とにかく、別れること考えて…私達はあなた探しに行くから!
マサイ
マサイ
こっちの方に行ったよな?
シルク
シルク
そう遠く行ってなければいいけど。
茉莉(まつり)
茉莉(まつり)
待ってて、あなた!今行くから。
モトキ
モトキ
俺が行く!!
茉莉(まつり)
茉莉(まつり)
何で?
モトキ
モトキ
元カレといつまでも一緒に居させる
わけにはいかない!
茉莉(まつり)
茉莉(まつり)
だから、別れること考えてって…
モトキ
モトキ
絶対別れない!誰にも譲らない!
シルク
シルク
モトキ……気持ちは分かるけどその
女の人はどうするんだよ。(小声)
モトキ
モトキ
香菜さん。ごめん!俺、行くよ!
大人の女性(香菜)
分かった…彼女のとこ行ってあげて。
モトキ
モトキ
本当ごめん!
モトキはあなたの元へ行き、女性はシルク達に軽く頭をさげて人混みの中へ消えて行った。
モトキ
モトキ
(あなた、どこにいるの?)
モトキは走りながら携帯を鳴らす。
しかし、何回鳴らしても出ない。
モトキ
モトキ
(とりあえず探すしかないか!)
モトキは色々なところを探した。
でもなかなか見つからない…
モトキ
モトキ
(どこにいる?)
モトキ
モトキ
(あっ!あの公園にいるのは…)

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