〜あなた視点〜
やっぱり黙っちゃうかぁ...
正直俺は
メンバーが合同ライブをしたくない理由も、
なぜあんなにも人を怖がるのかも全部知っている
っていうか、俺も本当は乗り気じゃないしね
もう二度と
「あんなこと」はしたくないから
なんてことを頭の中で考えていたら
メンバー内で1番この話に触れたがらない...
夏虎が最初に口を開いた
「やりたくない」
そういう夏虎の顔には、
悔しそうな、
それでいて悲しそうな色が浮かんでいた
たしかに夏虎の言う通り、泣いてはいないけど...
そう言うと
夏虎は「うん」と、目にたくさんの涙を抱えながら
俺にハグをしてきた
そして、ボロボロと俺の肩に頭を埋めて泣いている
「わかった」
という夏虎の顔には
さっきとは真逆のいつもと同じ
みんなを包み込んでくれるような
太陽のような笑顔で笑った
これならきっと大丈夫だろう
だから...
正直、亜輝はメンバーの中で1番と言っていいほど
人と関わるのが苦手だから
「やってみたい」と言い出していて凄く驚いている
どうやら、驚きが顔にも出ていたらしい
亜輝が子犬のような目で顔を覗き込んできた
また心配かけちゃったな...
もっとしっかりしないと
そうやって考え事をしていたら
亜輝が不安そうに口を開いた
本当は無理をして言っているのかと思い
しゃがんで亜輝の目を覗き込んで見ると
両目に涙をためた亜輝が自分の手にはめている
指輪をじっと見ていた
そう聞きながら
優しくハグをすると
目を真っ赤に腫らしながら
でも、確かな意志を持ちながら
話し始めてくれた
全然知らなかった
こんな、涙で顔がぐちゃぐちゃになるぐらいまで
俺らのことを考えてくれていただなんて
知ってるつもりだったんだけどな...
安心したのかな
ハグをしたままぐっすりと眠ってしまった
よく見たら薄っすら隈ができ始めている
疲れも溜まっていたのかな...
そういって頭を撫でていると
晴香が
目線を下に向けたまま話しかけてきた
アンケート
増やしていい?
いいよー!!
65%
こさめちゃんだけなら...
13%
すっちーだけなら...
3%
みこちゃんだけなら...
3%
嫌!入れないで〜
16%
投票数: 31票
















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。