あす花side
司会者の言葉の後、佐神くんが出て来た。
隣には、CHAYNEYのセンター、ミナトくんがいた。
他にも人気アイドルグループのセンター達もいた。もちろんみんなイケメンなんだけど、そんな中にいても、佐神くんは際立って見えた。彼の肌が白いっていうのもあると思うんだけど、なんて言うか……カッコいい……。って、何考えちゃってるんだろう、私。
トーナメントを見ると、佐神くん、初っ端から強そうな、って言うか、元バスケ部って書いてあるんですけど!?佐神くんって、スポーツやってたイメージないけど……。帰宅部、だったよね……?
いきなり不安になって来た私。でも、メンバーたちは、佐神くんならイケるって信じて疑わない。
確かに、やってやるぜって感じの顔してる。まあ、バスケ経験者じゃないって言っても、学園祭とか、球技大会とかで結構活躍してたっけ。大丈夫だって思い始めたら、もういけるとしか思えなかった。
ホイッスルが鳴り、試合が始まる。初めにボールを手にしたのは、相手の方だった。佐神くんは、早速シュートした相手のボールをカットした。その時に除いた彼の腹筋に、人知れずドキッとしてしまった。
それに気付いてか、周りにいたメンバーたちがニヤニヤしているのは気付いていないふりをさせていただいて……。
そんなことはどうでも良くて、相手は、バスケ未経験者の佐神くんにカットされると思っていなかったらしくて、もう呆然として、プレーがヤケクソになっていた。
そんな感じの雑なプレーに、佐神くんは全く屈せず、得点を次々重ねていき、あっという間に十点を先取した。
第一回戦は勝てた。でも、一安心ってわけにはいかないことはわかっている。でも、みんなで喜んでしまった。佐神くん、あと2つ、頑張って!




















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。