それから、あっという間に2日が経過した。
というより、夢を見た次の夜とその次の夜は一体も鬼と遭遇しなかった結果全カットである。
・・・4日目、夜。
3人で夜の森を歩いていると、「気付いた」。
真菰を殺した鬼の気配だ。
杏寿郎に目配せすると、コクリと頷いた。
刀をいつでも抜けるようにしつつ、鬼の気配に向かって歩く。
再生は、まあそこまで速くない。
比較対象が今のところ下弦の壱だけだから、当然っちゃ当然か。
今にも斬りかかりそうな状態の真菰を停めたのは、杏寿郎だった。
真菰は水の呼吸玖ノ型で、私と杏寿郎は刀で地面から出てきた手を斬り刻んで回避した。
バス、と真菰の振るった刃が的確に鬼の頸を刎ね飛ばす。
鬼はこちらに手を伸ばそうとしているようだったが、誰も構わなかった。
因みに、結果から言うとその次の夜は鬼とは1体も遭遇しなかった。
休養日万歳だ。
・・・んで、最終日の夜。
つまりそう言う事である。
やっていたことといえば、お喋りと鍛錬と、後は刀の手入れと日々の食事と洗濯くらい。
大真面目に毎日鬼と戦っているほかの候補者からしたらサボっていると言われても致し方ないくらいだ。
拠点を片付けて丁寧に掃除して、全員が荷物を回収する。
餞別に行った2名がこのような悠々自適(?)な生活を送る中、見送った側といえば。
絶賛親バカ・兄バカを発動中だった。
要は年下が心配なだけである。全集中・常中まで仕込んでおいて今更感が凄まじいが。
視点は戻り、藤襲山。
藤襲山の鬼を枯らす勢いで鬼を切り伏せていた。
なお、お喋りをしている子の瞬間もバスバス鬼を斬りまくっているのである。
彼ら彼女らに傷どころか、泥汚れ一つない。
こうして、3人の最終選別は超・イージーモードで終了したのである。











編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!