相馬side
な、なんで僕は大河先生と2人でご飯を食べてるんだ、、、。
時はつい30分前。今日は晴美さんを除いたナースエイド3人で「乙女」に飲みに行こうという話になった。
向かっている途中、
澪「あ!大河先生〜。先生も一緒に来ませんか?」
大「同僚だけの方が楽しくないか?」
澪「大丈夫ですよー。ね!2人とも!」
えっ。
夏「私は飲みに行ければ別にー。」
相「えっあ、僕も、、、。」
そうやってあれよあれよと澪さんのペースに飲まれてしまった。
あの天才外科医と飲むことになるなんて、、、。
世の中何があるか分からないなぁ。
澪「じゃあ、そうと決まれば行きましょ!!」
僕と夏芽さんの隣にいた澪さんが大河先生の隣に行く。2人とも楽しそうだ。
いくら大河先生の彼女とはいえ、僕はまだ澪さんが好きだ。
大河先生の隣で笑ってる澪さんも可愛いけど、自分の隣で笑ってくれたら。なんてどうしても思ってしまう。
夏「何しょげてるの?おいてかれるよ。」
顔に出てたかな。
相「あ、待ってください!」
夏「澪もそんな彼氏にくっつきたいのかねぇ。」
乙女に到着した。澪さんが1番に座り、すかさず大河先生が隣に座る。
ど、独占欲、、、。
夏「うっわ。独占欲。」
相「ちょ。声に出しちゃダメですよ!!」
夏「だって、ねぇ。」
澪「?2人ともなんで座らないんですか?早く注文しちゃいましょうよ!」
注文していたご飯も到着し、食べながら雑談をする。
って言っても、ほとんど澪さんと夏芽さんが喋ってるだけで、大河先生も僕も見てるだけだった。
美「桜庭さんー。新商品考えて見たんだけど、味見してくれない?」
澪「え!いいんですか?!」
美「えぇ。桜庭さんに特別に。主人も今日はいないし。」
澪「ありがとうございます〜!夏芽さんも行きましょ!」
夏「えぇ、なんで私が?」
そうして、テーブルは大河先生と僕の2人になった。
き、気まずい。でも、キッチンで楽しそうに話している澪さんは可愛い。
大河先生も同じかな?そんなことを考えていると、大河先生が口を開いた。
大「相馬くんって、澪のこと好きなのか?」
、、、!?
相「へ!?あっはい、、、えぇなんで分かったんですか?」
大「落ち着け。なんとなく、そう思っただけだ。まぁ、この俺でも分かるぐらい分かりやすかったという意味でもあるが。」
うわ、恥ずかしい、、、って彼氏にバレるのって大丈夫なのか!?僕、殺されるんじゃ、、、いや待て大河先生はそんな事しない、、、はず。いやちょっと怖い!!
大「安心しろ。別に何もしない。誰がどう思おうが個人の勝手だしな。、、、それにしても澪全く気づいてないよな、、、。」
相「あ、ありがとうございます、、?」
大「そういえば澪、仕事中ってどんな感じなんだ?まともに見た事ない。」
相「仕事中も休憩中もあんまり変わりませんよ。いっつも明るくて、皆んなの人気者です!」
僕が自信満々に言うと、大河先生は「そうか。」と口角をあげた。
大河先生って笑うんだ、、、。しかも優しい。
僕にこの包容力があるのか?と考えた。けど答えはNOと出た。
澪「あれ!大河先生笑ってる。お酒飲んでませんよね!?」
大「俺をなんだと思ってるんだ。」
お酒飲むと笑うんだ、、、大河先生。
澪「ならいいですけど。先生もひとつ頂いたらどうです?めっっっちゃ美味しいですよ!あと相馬くんも!」
夏「相馬のついで感半端ないね。」
大「分かった、今行く。」
相「僕もいいんですか!?」
今はまだついででもいい。けどいつか、1番に名前を呼んでほしい。なんて、思いながら僕は料理を頬張った。












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!